小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。限定版。

少子化がとまらない現実。これからどう変わればいいのか。

衝撃的な数字が目に飛び込んできました。
出生数が、1899年の統計開始以降で初めて100万人を割り込むとのこと。

www.nikkei.com


主な理由は、
1.20~30代の人口減少
2.子育てにかかる経済的な負担から第2子を産む夫婦が減っていること

20代、30代の人口減少はそもそも抗いようのないものですが、2.の件は、まだまだ対策ができること。ただ現実をみても、わたしの会社の部署でグループで、結婚して子どもが2人いるのがわたしだけしかいません。平均年齢が若い会社であることを差し引いても、これはあまりに少ないという印象をもっていました。

結婚している会社の同僚にさりげなく「子どもの予定」を聞くと、だいたい2つに集約されます。

1.30代前半で生む必要はない。30代後半で一人でOK
2.もともと結婚が、子どもをつくらない前提だった

2.については、お互いバリバリキャリアを積んで、稼ぎたいという志向。1.についても晩婚化が進むといっても、30前後で結婚するひとが多くいます。しかし、子どものこととなると30代後半でOK、という志向の方がたくさんいます。

ちょっと古いのですが、平成25年度にレポートされていた厚労省白書の中にも、出産に関する記載が多く見られていて、興味深いデータがいくつかあります。

www.mhlw.go.jp


わたしが個人的に気になったデータは、

実は国際的に見ても、日本人は「理想の子どもの数」が多いということです。

比較対象は、日本、韓国、アメリカ、フランス、スウェーデン。データを見ると、どの国でも 2~3人と答えた割合が多くて、7~8割を占めていることはいっしょです。しかし、韓国と、アメリカでは1人でいいというのが日本の2倍。日本は決して、1人でいい。子どもはいらない、という志向を持つ方は他国に比べて低いことがわかります。平均すると、2.3人。他国と比して、決して少なくはなく、むしろわずかですが「多い」。

では、結局なぜ、理想と現実の乖離が生まれるのか。

厚労省のデータでも突出して高いのが、「経済的理由から」という話です。先ほど記載したわたしの同僚についても、言葉では表に出さないものの、「経済的理由」があるのかもしれません。いまはよくても、リストラ、先々の収入の補償がなければ、子どもを生むというリスクを積極的に踏めないということかもしれません。30代後半に、というのもキャリアの見通しが立ってから、という見方もとれます。

改めて見てみると、結局、「経済的理由の解消」なくして改善はないという話かもしれません。しかし、経済成長がない中で国内全体で収入が伸びるというのも考えにくく、現実はその収入でどう子どもを育てるのか、を考える方が現実的です。

考えだすとまだまだたくさんあるので、この解消法としてどんなことがあるのかを後日記事にします。


複業(副業)/兼業は夫婦の関係に似ていると言ったワーママの話

今日は不思議なタイトルから。

ねた元は、プロボノを体験しているワーキングママさんたちとランチ。女性のはたらき方やキャリアの話をしている中で、プロボノの話になりました。

そこで出てきた言葉がなんとも衝撃的でした。

プロボノは、ワーママの愛人のようなもの」

おっ、おぅ、、、なかなか刺激的な言葉です。
そして、ワーママの二人も「そうそう!!!」と完全同意。話が盛り上がる。

これだけだと分かりにくいですよね。簡単に解説すると、
ワーママにとって、雇用している会社は夫のようなもの。
愛情があって、いいところだけど、時々、刺激というものがあったらいいな、となる。
その相手というのが、プロボノ(愛人)だという。

もちろん、雇用される会社の仕事は一生懸命、
ただ、愛人先では異なる自分を出せることになる。それがいいのだとか。
言葉を変えるとまた違った自分の魅力を見いだせるということなのか。


プロボノは「愛人」。


ふむふむ。なるほど。
なかなか深い話だし、たしかに筋は通っている。


そして、実はここからが本題になる。
よく複業(副業)で懸念されるのは、複業先での仕事が楽しいから、本業に集中できなくなるという点。そして、複業先に転職してしまわないか、という点。たしかに不安だし、懸念だし、実際に離婚(別れ)になったら、大変だ。実際はどうなのだろうか?

その問いの解について、ひとりがいう。
「夫(会社)を捨てて、ほかに行こうってことはありえない」。

皆がうなずく。

家庭があり、夫がいて、子どもがいて、大事なものがある。ちょっとはそこに不満がありつつも、それが全否定されるものではなく、大切な場所であることは変わりない。だから、ちょっとやそっとでは離れない。しかし、ちょっと外の世界、経験したことないことに興味をもつ好奇心はぬぐえないということらしい。

だから、複業(副業)という愛人に走るということはないから、どんどん複業のスタイルが浸透した方がいい、という話でした。なかなかわかりやすい。

ランチ時に大きな話題にはならなかったけれど、SNSによるネットワーク化によって、他人のさまざまな仕事体験、幸せ体験を目の当たりにする機会が増え、新しい体験への欲求が高まっているのかもしれない、とふと考えた。

そして、個人的にワーママたちのインサイトをちょっと覗けたのが為になった。

とはいえ、ここでひとつの問題が。

あれ? 一人、独立しているひとがいるんだけど?

その問いに彼女はこう答えた。

「愛人(複業先)にはついていかなかったけど、
 もっとよいライフがあると思ったからね(笑)」

労働人口減少というけど、どれだけ減るのか。そして、どう対処すべきなのか。

仕事柄、厚労省や各種シンクタンクから発表される資料に目を通すことが多いのですが、先日、経産省から出ていた「21世紀からの日本への問いかけ」を掻い摘んで説明したところ、非常にわかりやすいという評価をいただきました。

そこで今回も各種シンクタンクから発表されている資料について「ざっくり言うと」という風味でポイントを紹介したいと思います。

chibiblog.hatenablog.com


今日紹介するのは、パーソル総合研究所が2016年6月に発表した「労働市場の未来推計2016」です。
 

rc.persol-group.co.jp

 

■サマリー:
 →2025年に約600万人の労働力が国内で不足する懸念あり
 →とくに労働力が不足する懸念が大きいのは「情報通信・サービス業」
 →2016年時点の有効求人数248万人に比較し、約2倍以上の不足に
 →逆に過剰とされるのは「政府サービス 246万人」

約600万人の労働力が不足する、というけど、600万人というのはどれぐらいなのか。
近い数字は、千葉県の人口「6,222,666」。千葉県の全人口分の労働力が国内で不足するという懸念があるということです。こう考えると労働力不足の深刻化が理解できます。

では、どのようにこの労働力不足を解消しようというのか。
主に注目されるのが、下記の4つ。

 1.はたらく女性を増やす  +350万人
 2.はたらくシニアを増やす  +167万人
 3.外国人労働者を増やす  +34万人
 4.生産性を向上させる  ー114万人

女性の労働参加は、M字カーブの解消になります。これがスウェーデンと同様のレベルまで改善できれば、350万人の労働力を確保することができます。

シニアの参加も必須です。実は、60歳以上になっても7割が働き続けたいという希望をもっており、65歳〜69歳のシニアが60〜64歳のシニアと同じぐらい働けるようになるだけで、167万人の労働力確保になります。

外国人労働者は、2015年時よりも2倍になれば、34万人の労働力確保です。
生産性については、1時間あたりの労働生産性の伸び率を0.9から1.3に伸ばせば、114万人の必要となる人手がなくなることになります。節約ですね。

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実はざっと数字を見る限り、いちばんインパクトが大きいのは「女性の活躍」になります。とくに30〜40代という最もバリバリ働ける期間となるため、国を挙げて女性の活躍を支援しようとしている背景がここにあります。

シニアの労働力も十分期待できますが、必ずしも新しい産業に即した人材であるのかは不透明です。ですから、国全体を見据えた上での「最適な人材配置」をもっと考えなければなりません。ここが解雇規制や副業/兼業モデルを導入しようとする背景だったりします。おそらく1月の臨時国会においても「働き方改革」は大きな話題になるはずです。

海外労働は、実は女性やシニアほど、インパクトはありません。また、実は隣の国、中国において、2017年以降は労働力不足に陥るといわれています。一人っ子政策の弊害ですね。若い働き手がいないのです。となると、何が起きるのかというと、海外労働者の獲得競争が起きます。ここにおいて、賃金もそうですし、法的整備も追いついていないというのが現状です。

生産性については、「長時間労働」撲滅の機運からいっきに注目度があがってきました。AIやIot技術の導入やHRテックによる最適な人材配置による個々のベストパフォーマンスの追求です。ここは企業努力によって十分可能ですし、細かいことをいえば、MTGや資料作成の無駄など、個人でもできることが十分ある領域です。

また先日も書きましたが、週休1日から週休2日はなぜ、起きたのか。はじめたのは民間企業の松下電器産業です。松下電器産業の故松下幸之助氏が海外を視察し「量より質」を目の当たりにして、休みの1日を休養、休みの1日を教養とする、としたのがはじまりといわれています。ひるがえって、もっと生産性をあげるのであれば、社会人の学習効率をあげていかなければなりません。

最後に。
女性の活躍推進がもっともインパクトがあるといいましたが、実はもうひとつインパクトを与えるであろう事実があります。それが「介護問題」です。2017年以降、親の介護が次々と顕在化し、企業の中間管理職というもっとも大事なポジションの人たちの労働に影響を与えるといわれています。そのため、危機感のある企業ほど、テレワークなど、対策を講じており、この介護問題の強制力によって、女性のM字カーブの解消も期待されていたりします。

こうやって考えると、働き方改革は待ったなしの状態。
一人ひとりがより良い働き方を追求しなければならない時代がすぐそこにあります。

ということで、簡単にレポート内容を紹介してきました。政府機関、各民間シンクタンクでも働き方に関するさまざまなレポートがでてきています。今後は注目度の高い資料について、「ざっくりいうと」シリーズでお届けしたいと思います。

これからのビジネスパーソンはMBAよりもPTAの経験が大きいという話

「chibiさん、いまの時代、MBAよりもPTAだよ」

先日、某著名なビジネスパーソンからいただいた言葉です。インパクトのある言葉でずっと頭の片隅に残っていたので、ちょっと頭の整理の為、今日はこの話をしたいと思います。

そもそも、なぜPTAがMBAよりも現代のビジネスパーソンに好影響となるのか。

ヒントは、「ダイバーシティ(多様性)」です。

同一的、画一的な人材だけの組織よりも、多様な価値をもった人材が掛け合わさった方が企業活動が活性化されるという背景のもと、多様性のある組織が好ましいという流れがあります。そして、多様な人材を巻き込み、成果を挙げるにはどうすればいいか、といえば、当然、多様な人材の価値観の理解が必要です。そして、本当の意味での理解は、「体験」が大切になります。

では、改めてPTAという組織を考えてみます。

PTAの主目的は、子どもの生活基盤となる家庭と、勉学の場である学校が協力して「子どものためによりよい教育環境をつくること」。そこに参加するひとは主に女性(ママさん)が多いのではないでしょうか。家庭環境、子どもの教育方針、熱意もバラバラ。そこをまとめていかなければなりません。

そして、ここでふと考えてみてください。

こう考えると会社の「マネジメント」に近いと思えないでしょうか。目的の方向性を擦り合せ、さまざまな意図をもった人材の意向を汲み取り、目的の達成に向けて、落としどころを見つけ、実行していくわけです。とくにPTAでは、ママさんが多いということもあり、ワーキングマザーの考えを理解するという意味でさらに効果的といえます。もしかすると話題のモンスターペアレンツもいるかもしれませんが、それも経験です。

今回はPTAを挙げてみましたが、マンションの組合だってそうですし、保育園の保護者会もそうですし、バックグラウンドがバラバラな人材をまとめあげる経験は、今後のビジネスパーソンの価値になるわけです。貴重な「体験」が得られるからです。

最近、脳神経科学の進歩により「ひとは、論理よりも感情によって動く」ということがわかってきました。そして、感情を動かすには「体験を伝える」ことが有効となります。

言葉を換えると、
相手に「体験されながら、話をする」というのがポイントになります。

話をする中で、相手が体験したかのように感じ、自分ごととして捉えることが大事ということです。つらつらと書きましたが、総論、ダイバーシティが推進される中で、マネジメントに効くのは何か、という観点でPTAの体験は貴重です、という話でした。ただ、MBAがダメという話ではありません。

しかし、生活(ライフ)の中に仕事に役立つ経験がたくさんあるので、そこをむしろ面倒くさがらずにあえて「新しい経験を取りにいく」ことが成長を促進させるのかな、、、、と考える週末なのでした。

生活が仕事に好影響を与える「ワークファミリーエンリッチメント」という考えがあるので、もう少しこの観点を機会があれば、深掘りしてみたいと思います。

Fitbit(フィットビット)を6か月つけてみてわかったこと

Fitbit(フィットビット)をご存知ですか。

Fitbitは、アクティビティ、運動、食事、体重、睡眠をトラックすることで健康を改善するフィットネス製品です。バンドの形態でつけていれば、Bluetoothスマホにデータを送り、リアルタイムで健康を管理することができます。

>(過去記事)

chibiblog.hatenablog.com

 

2016年7月からスタートして約6カ月使用してきました。今回はその効能について前回の内容に加えて紹介します。

前回、3カ月使用してみたときには、3点のよい効能があると紹介しました。

1.日々の歩数目標へのコミットが強くなった
2.より快適な睡眠を意識するようになった
3.ほかの健康にも興味が湧くようになった

現在もこの効能については意識していて、とくに「日々の目標達成」については強く意識するようになりました。わたしの目標は、1万歩/日。普段の通勤+デスクワークだけでは絶対に足りません。アポがあれば、ほぼ達成。ない場合は、ランチを遠くのお店にするなど、工夫をして3000歩の穴埋めをしています。現在、12日連続達成中です。

余談ですが、達成できない日は、業務が逼迫しており、ランチなども近くの弁当などで済ましているケース。月に何度かこうした日があるので、ここは現在対策が必要です。

さてここまではほぼ前回といっしょです。今回はもう少し詳しくお話します。

現在、わたしは約8万歩を週で歩いています。歩幅の目安は「身長×0.45」オムロンHPよりなので、わたしの歩幅は、176cm×0.45で、79.2cmとなります。となると、週で約63kmを歩いていることになります。年(52週)では、3,276kmを歩くことになります。

3,276kmはどのぐらいの距離だというと「東京→沖縄」が1,600kmらしいので、だいたい東京と沖縄間を往復した距離です。「稚内那覇」で2,460kmなので、日本を走破できます。思ったより歩いていますね。

ここで注目したいのは、これがどのような差になるのか、ということです。

実は、Fitbitは知人とネットワーク化でき、相手の歩数と競争する機能があります。友人はほぼオフィスワークで、週の歩数は約5万歩。Fitbitをつけていなかったわたしも1日約7,000歩だったので、友人とほぼ同じといえます。現在、わたしは週8万歩歩くので、その差は、3万歩/週。1年では、実に156万歩の差が生まれます。歩幅79.2cmを掛けると「1235.520km」の差に。1,235kmの距離は、東京→福岡が1,100kmです。1年でこれだけの差が生まれるわけです。

ここで、消費カロリーを加えてみます。
消費カロリー(Kcal)=1.05×エクササイズ(メッツ×時間)×体重(kg)で
わたしの目安は「0.04kcal/歩」です。0.04kcal×1万歩で、約400kcal/日を純粋なウォーキングで消費しています。

ではここで、これを年で計算してみます。
友人とは、週で3万歩の差があり、年では156万歩の差がありました。
156万歩 × 0.04kcal/歩 =62,400kcal/年 の消費カロリーの差があります。わかりにくいので、ハンバーガーで例えると、ハンバーガーひとつが「294.9kcal」なので、約212個分の消費カロリーの差が生まれることになります。こう聞くと、だいぶ健康に差が出そうですね(苦笑

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まとめです。

→日々の積み重ねが大事
→定量化が大事
→そして「振り返り」が大事

ということで、「Fitbit」は超オススメです。



(最後に余談)
先日、家族でディズニーランドに行きました。予測では、2万歩超えるのではないか、と思いましたが、結果は、約14,000歩。あれ?少ない。しかし、なぜ足にこれほど疲労感があるのか、、、、と考えたら、ほぼ「立ちっぱなし」だという発見がありました。

日本で「週休2日」をはじめた企業をご存知ですか?

メディアで長時間労働の是正に関する話題が多々取り上げられるようになってきました。Yahoo!社が週休3日制の検討をはじめるというニュースが出るなど、2017年度は「働き方改革」の柱として、長時間労働の是正が注目されるものと思われます。では、この長時間労働の話ですが、過去はどうだったのでしょうか。

ここで、この記事を読む方に質問です。

ーー日本で「週休2日」をはじめた企業は、どこでしょうか?

みなさん、ご存知ですか?
そして、さらに質問です。

ーー週休1日から週休2日になぜ、その企業は変えたのでしょうか?

今日は、週休2日に変えたターニングポイントについて、記載しようと思います。

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まず、週休2日をはじめた企業はどこか。


答えは「松下電器産業(現Panasonic)」です。
決断した経営者はもちろん、松下幸之助さん。

では、なぜ、松下幸之助さんは週休1日から週休2日にしたのか。とにかく社員に休みをとってほしかったのかというと実はそうではありません。週休2日がはじめて導入されたとされる昭和40年。変化の背景にあったのは「量から質」の転換でした。米国では先に導入された週休2日だけど、休んでいながら給料は日本の10倍だった。それでも会社は儲っている。理由は、生産性が2倍だから。

なんといっても、共通していえるのは、会社経営である限りは「儲ける」ことが大事です。儲けることができなければ、会社が存続できません。そして、継続して儲けつづけるには、何よりも「他社ができないことをやる」ことが重要であり、そのためにも学習し続けなければなりません。とにかくインプットが大事。

だから当時、週休2日の指針として「1日休養、1日教養」を示したといいます。


あれ?

なんだか、週休2日にした背景も、現代の「長時間労働」の議論の話も根っこにあるのはいっしょだな、と思ったわけです。

 → 儲ける仕組みをつくるのに、休暇は大事。
 → 休暇は、1日休養、1日教養。インプットの時間を得ることが大事
 → 外に出て、ひとと会話をする。アイデアを絞り出すことは大事

長時間労働を是正の話も、結局は「儲け」がなければ、促進されることはありません。実際の現場ではこんな笑えない話もあります。


 ・経営層から全社に長時間労働をするなと指示がある。
 ・メンバーの残業は絶対にできなくなったが、一方で業績を落としてはいけない。
 ・メンバーができない分、管理職が代わりに活動。プレイングマネジャー化。
 ・管理職が逼迫することで、部下の育成がおろそかに。
 ・結果、組織全体の儲けにつながらない。

過去を振り返ると長時間労働の是正=端に時間短縮の話に留まりがちです。実は世に浸透させるためにも「長時間労働の是正 = 儲る」の視点を忘れずに、働き方を変えていかなければなりません。

レアルマドリードはやっぱりスゴかった。そして注目の選手はこのひと。

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いっしょに「俺たち1ヶ月毎日ブログ書くぜ!」の企画をしている仲間に「今日は、クリスティアーノ・ロナウドのねたがあっていいですね」と言われたので、強引ながら、今日はサッカーのねたを書きます。

前置きで言っておくと、単なるサッカーが好きな男の日記です。

それで、日本のメディアではクリスティアーノ・ロナウドの話題一色ですが、サッカーファンからすると見応えのあるプレイヤーがたくさんいるわけです。そして個人的にレアルマドリードの中でも好きな選手が

ルカ・モドリッチ」選手です。

おそらく海外サッカーを見ないと知らないひとは多いと思いますが、レアルマドリードの中でもこの選手がいるか、いないかでまったく別のチームになってしまうという超重要な選手です。

www.youtube.com

 
この選手が何かスゴいのかというと、とにかく「状況判断が早い」こと。パスを受ける前から周りの選手と敵選手の位置を正確に把握して、的確にボールを起き、パスができることです。

例えば、動画の「4:12」のあたり。

1.相手から離れて絶妙なスペースにまずは移動。
.パスを受ける。わざと相手をおびき寄せる場所にトラップ。
.味方とのワンツーで、最終ライン前のMFを引きつけて、裏にアウトサイドパス。

このシーンを見るだけでも、サッカーIQが高いことが分かります。
またドリブル、パス、トラップすべてが正確で瞬時にプレイを使い分けることができるので、相手の予想がつかない状況をパス一本、ドリブルひとつでつくりだしてしまいます。

例えば、動画の「2:40」のあたり。

1.パスを受けて、一回横にドリブル。
2.それによって、相手の注意を集めるとともに味方が裏に抜ける時間をつくる。
3.瞬時に抜群のタイミングで、アウトサイドでスルーパス
4.相手は虚をつかれているので、まったく反応できていません。

おそらくアウトサイドのキックでは、世界有数のキッカーです。
アウトサイドで正確かつ長い距離のパスを出せるのが、またカッコいいんです。

===

ということで、簡単にモドリッチ選手の説明をしたところで、本日の試合へ。
そして、やっぱりやってくれました。レアルマドリードの1点目。

1.右サイドで起点となり、ロナウドとのパス交換。
2.ロナウドに相手の注意がいったところで、いっきに左に展開。
3.左に展開されたときには、クロースがすでにフリーに。
4.慌てて、クロースにあたりにいったDFをあざ笑うかのようにまた抜きスルーパス
5.クロースに注意がいったところで、すでに前線のベンゼマは動き出し。
6.ベンゼマがフリーでパスを受けて、みごとにゴール。


説明するとこんな感じ。予想通りモドリッチを起点にゴールの道筋ができたわけです。
ということで、今日も随所に起点となるパスを出し、チームの舵取りをしたモドリッチ選手。あとから知ったのですが、今日の試合のマンオブザマッチだったそうです。

もう納得の内容。
いや〜、いい夢みれました。

そして、日曜日はいよいよ日本代表のクラブ「鹿島アントラーズ」との試合です。
今日の試合のように、チームを自由に動かすモドリッチが見れるのか。
はたまた、鹿島がそれを止めるのか。

決勝もモドリッチ選手に注目してみたいと思います。それにしても、上手かった。

海外では、「上司にお酌する」はNGだってこと、ご存知ですか?

忘年会シーズンとなり、会社の上司、同僚のひとたちとお酒を飲むことも増えています。そのなかで、若手社員が気になるのが、上司へのお酌ではないでしょうか。

飲み会でも、お酌をしながら、上司をよいしょすることに抵抗がある方も多くいると思います。はっきりいうと、わたしもそうです。

ただ世間一般的には「郷に入れば、郷に従え」が基本ですが、「お酌文化」が全世界共通であるという誤認識をしていて、損をしている方も多くいると思います。実際に海外の経験が豊富な若手社員が増えている企業も多くあるので、異なる文化圏の飲み方、習慣を理解しておくと、若手社員との誤った飲みニケーションをとることがなくなるのかな、なんて思います。

ということで、ここでひとつの事例を紹介します。

それは「ドイツ」です。

なぜ、ドイツかというと、わたしが住んでいたことがある国だからです。

ドイツでは、基本的に「お酌」の文化がありません。
飲みたいひとは、飲みたいだけ自分で注文して飲む。これが基本です。
余談ですが、飲んだ分だけ、払うので、基本的に割り勘です。男女も関係ありません。あと食べ物も自分が注文した分しか支払いません。だから、居酒屋でみんなでどんぶり勘定で会計という概念がありません。ドイツ人の参加者がいるときは幹事さんは注意しましょう(苦笑

話を「お酌」の話題に戻します。

では、ちょっと踏み込んでドイツ人にお酌をするとはどういう行為になるのでしょうか。

実はお酌するというのは「飲みたくないひとに、無理矢理飲ませる行為」という捉えられ方をされます。自分の適量をよくわかっていて、自分のペースで飲んでいるのに「飲め」と注がれるわけなので、いやがられる行為です。

逆にお酌をするということもあるのですが、分かりやすくいえば、「気がある」と捉えられます。日本人女性が男性にお酌するというのは、好意があると宣言しているものです。知らずにやると誤解を生みます。

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人それぞれだと思いますが、個人的には「自分で、自分の量、自分のペースで飲む」のが好きなので、ドイツスタイルの方がいいなぁ、なんて思ったりします。

ただ改めて言いますが、ドイツに合わせろ、ドイツの飲みスタイル最高!ということを言いたいわけではないです。基本は「郷に入れば、郷に従え」です。しかし、海外経験をもつ人材が増え、多様な文化の理解が進むなかで、日本特有の文化や習慣しか知らない「飲み方」というのは、あらぬ弊害、あらぬ誤解を生むことにもなりますし、それによって「嫌な想い」をする方もいるので、改めて注意が必要だというのが本日伝えたかったことです。

飲み屋の横テーブルで上司にお酌をせかされている若手メンバーの奮闘をみて、ふとそんなことを思いました。

レゴのワークショップでチームビルディングを学んだはなし。

※今日は、完全に日記です。記事ではありません。

先日、はじめてレゴのワークショップに参加しました。普段は主催者側に立つので、応募して参加するのは久しぶり。今日はこのワークショップの学びを書きます。

念押しすると、今日は記事というより自分の気づきをメモする日記です。

さて、本テーマへ。
先にご存じでない方のために説明すると、レゴのワークショップとは、レゴを使っていろんな問題解決手法を学ぶものです。正式名称は「レゴ・シリアスプレイ」。元デンマーク・レゴ社の教育事業部門開発責任者、ロバート・ラスムセン氏が2001年に開発した問題解決手法で、チームビルディングや新規事業のアイデア創出など、さまざまな場面で取り入れられています。なぜ、レゴが採用されるのか、というと、頭で考えるだけでなく、手を使い、身体を動かしながら、考えた方が発想がでてくるんだとか。


昨日、参加させていただいたのが
「レゴでチームを1つに!チームビルディングWORKSHOP」でした。


■実際のレゴ・シリアスプレイプログラムについて:

まずは昨日体験したプログラムを簡単に紹介します。

【プログラムのゴール】
・チームビルディングを学び、メンバーの接し方など、行動が変わること
・レゴのワークショップを自分で開催できるイメージができること
・(おまけ)レゴを買いたくなること

【プログラム】
4人1テーブルに着席して、レゴの高積みにチャレンジ

1)(練習)チームメンバーを理解する
  →「未来の生物」を想像して、レゴで形にする 3分
  →「未来の生物」から、自分の特徴や隠れた一面を言語化する 3分
  →「未来の生物」の大切なパーツだけ残し、なりたい姿を形にする 5分
  →キーワードを3つ書き出す。それを他己紹介する。
   ※他者説明 90秒 / 質疑 90秒 / 本人説明 90秒

1)レゴの高積みチャレンジ
  →チームメンバーと協力して、レゴを高く積む 3分
  →(振り返り後)再度、チームメンバーでレゴを高く積む 3分

2)レゴの高積みチャレンジ(TASTあり)
  それぞれにパーソナルタスクが与えられる。
  与えられたパーソナルタスクは、それぞれ話しをしてはいけない。
  例えば、「ある色は触れない」とか「四角しか触れない」という制限がかかる
  →レゴを高く積む 5分
  →個人評価 1~10点でチームの貢献度を振り返り。再度、考える。
  →再度、チームメンバーでレゴを高く積む

3)パーソナルタスクを変える/チームメンバーを変えて再度チャレンジ
  →レゴを高く積む 5分

4)パーソナルタスクを変える/チームメンバーを変えて再度チャレンジ
  →レゴを高く積む 5分

5)パーソナルタスクは排除/さいしょのメンバーで再度チャレンジ
  →レゴを高く積む 15分

レゴ・シリアスプレイの振り返り
今日のまとめ。ポストイットで書き出して、それぞれチームで発表し、終了。

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(学び)
→レゴを使うと短時間で、体験としてチームビルディングを学べる
  ∟ゴールの共有、メンバー理解、特徴理解 など
→高い目標も段階を踏めば、メンバー全体で腹落ちする
  ∟最後は「天井につくまで」というお題だったができないと思ったメンバーはいなかった
  ∟仕事においても、抽象的なゴールよりも具体的なゴールがよい
→メンバー間の特徴理解は大事。解決手法は、生の「コミュニケーション」

プログラムで学んだことは、あくまでチームビルディングを体系的に学んだことがある方からすると、そのフレームを「こう、ワークに活かしているのか」という客観的にみてしまうところがあったけど、素直に身体を動かして考える、というワークが楽しかったな。

個人的には、デザイナーやエンジニアなど、バックグラウンドが違う方、年齢が20代が中心だったので、「メンバーの素直な悩み」を聞けたのが勉強になりました。

そのうちのひとり。
ある20代の女性デザイナーは、ふとこんなことを言っていました。

上司に相談するとき、「“当たり前だろ”と思われるのがこわい」

知っていて当たり前、まずはググれの弊害なのか、上司に相談しても「当たり前」といわれるのが怖いという話でした。

なんとも不思議な感覚。知らないこと、わからないことは聞けばいい、の自分としては、違和感を感じました。何か正解を知っていて当たり前。知っていないと仲間として認められないような内向きな感情を感じ、自分自身の組織内でも同様のことが起きていないか、と想いを馳せてみました。


っていうと、自分の組織でもあるかな。。。??


ということで、そんな20代の方々の悩みをかいつまんで時系列に並べてみました。ワークもそうですが、この悩みからチームを考えるキッカケとなるのではないでしょうか。

参加者の「チームの悩み」:

・(転職したばかりで)まわりのメンバーの得意・不得意がわからない
・チームの目指す方向性や刷りあわせに難あり
・デザイン意図が伝わりにくい
・目的が共有されていない
・情報共有がされていない
・直接、話ができていない
・合意形成も何もかもTOPダウン
・分担している分量が違う。フェアではない
・リーダーとチーム内との目標の違い
・人任せなひとがいる
・本気で目標を達成しようと思って行動できない など


最後は、おまけ。
自分がつくった「未来」。なんだか、わからないよね(苦笑
もっと表現力つけたい。

※今日は、単なる日記です。

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やらず嫌い、先延ばしを解消する方法について考えてみる

わたしは、基本的に好きなことを優先させてしまう傾向があります。
面倒なことを先延ばししやすい性格かもしれません。


業務に優先順位をつけ、重要度が高いものから進めることが仕事のすすめ方が大切ですが、でも、どうしても好きなことからやって、やりたくないことを先延ばししてしまうことって、誰にでも経験があるのではないでしょうか。

そこで今日は、やらず嫌い、先延ばしを解消する方法について考えてみます。


さて、そんなテーマではじまると、「先延ばしを解消するHOW」として基本的な考え方は、チャンクダウン(塊を細かくして、具体化する)です。なぜ、先延ばしするのかというと、「できない」という不安から逃れようとするから。だったら、より細分化して分からないことを可視化し、「できる」と思えることがこのチャンクダウンの特徴です。具体的には、

1.まずは可視化してみる
例えば、PPTなどでいきなりつくりだすのではなく、全体のストーリーを書き出してみる。線表で構わないので、まずはざくっとスケジュールを書き出してみる。可視化してみると課題点や不明点がわかるだけでなく、明確化されれば、考える負荷がなくなり、作業に集中できます。

2.面倒な作業も細分化してみる
最近でいえば、音声入力の活用など、考えや言いたいことを口ずさんで形にするだけで、面倒な作業を効率化する手法をとるだけで、先延ばしを軽減できます。

手法としてはこうです。
ただし、もっとも大事なことはメンタルの部分。やりたくないという気持ちをどうするのか、という点がもっとも大切なポイントかもしれません。

個人的にそんな話題でいちばんねたに出すことがあります。
ご存じの方もいるかもしれませんが、糸井重里さんのお風呂の話です。

人に会うのは、風呂に入るの似ています。風呂も、入るまでは億劫がってぐずぐずしてても、湯上りに後悔したことはない。人見知りだってなんだって、会うことですよね。 ※ほぼ日刊イトイ新聞より

 

わたしが苦手臆病になっている、面倒くさいと思っているのも、お風呂に例えると心の持ちようが軽くなります。あぁ、たしかにお風呂は寝る前に面倒だなぁ、、、なんて思うこともあるけど、湯上りに「入らなければよかった、、、」と後悔することってたしかに少ないですよね。

これ、強制的に自分の頭でイメージすれば、面倒と思えることもまずは手をつけてみるという思考になるかもしれません。実際にやってみるとサクッと終わったりするんですよね、この手の先延ばしものは。

ということで、深夜ですがお風呂に入り、明日の鋭気を養いたいと思います。
おやすみなさい。