小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。限定版。

リーダーとは、幼稚園で習ったことを全部できるひと

運動会シーズン。保育園、幼稚園では子どもたちを応援する親御さんたちの必死の声援がかけられる。

「全力で走れ―」
「ゴールするまであきらめない!!」

子どもたちも必死である。そして、ゴール。

「みんな、がんばったね~!」※みんなで健闘をたたえ合う

そんな風景をみていて思うことがあったので、それをテーマにしたいと思った。よぎった言葉は、

「リーダーとは、幼稚園(保育園)で習ったことを全部できるひと」

元株式会社東レ経営研究所の所長を務めた佐々木常夫さんの言葉である。過去に佐々木さんの講演を視聴する機会に恵まれ、いまでもそのときの講演めもをA4の1枚にまとめて、手帳に入れて持ち歩いている。

幼稚園生(保育園の生徒)が習っていることは例えば、こんなことだ。

・元気にあいさつしよう
・みんなと元気に遊ぼう
・仲間はずれにしないで、仲良く遊ぼう
・うそはいけない
・間違えたら、勇気をもって「ごめんね」と伝えよう

先の運動会の風景をみていても思うことだけど、子どもに必死に伝えようとしているが、幼稚園生が習うことができなくなっていることが多々あるのではないか、ということ。運動会の応援で「全力で~」は、全力でいまの仕事に向き合おう、とか。上記の幼稚園生が習っていることになぞらえていうとこんな感じだろう。

・元気にあいさつしようね
会社に行ったら、同僚たちに気持ち良く朝のあいさつできているか。

・みんなと元気に遊ぼうね
モチベーション高く、同僚たち、パートナーたちと仕事ができているか。
また、プロジェクトに関わるひとたちがモチベーション高く取り組める環境をつくれているか。

・仲間はずれにしないで、仲良く遊ぼうね
みなの意見を引き上げる。耳を傾けているか。もしくは、えこひいきしていないか。

・うそはいけないよ
当たり前のはなし。仕事でウソをつく人は信用されない。

・間違えたら、勇気をもって「ごめんね」と伝えよう
チャレンジになればなるほど、迷惑もかける。間違いもある。肝心なのは、その後の行動と、相手への思いやり。下手なプライドなど、捨て去ろう。

「子どもは、親の写し鏡」とはよくいったもので、実際に3歳の息子に繰り返し声をかけることが、ブーメランのように自分に返ってくる。ひとは子どものころから本質的に大事なことを学んでいるが、なぜか年をとるごとに忘れていく。そして子どもをもつと、それを思い出したかのように子どもに伝えようとする。感覚的には、大事なことは身になっているのかもしれないが、その行動を当たり前にし続けることは難しいことなのかもしれない。

そんな内省をふとした週末。

日々のことから学びを与えてくれる子どもたちに感謝しつつ、今週もめいいっぱい目の前の仕事に打ち込もう。