小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。8月限定版。

伝えることが上手な上司と、伝え方がへたな上司の違いについて

上司がいうことを素直に聞ける
上司がいうことを素直に聞けない

この大きな違いを生むのは、ほんの少しの上司のコミュニケーションの差です。なぜ、そんなことを思ったかというと、MTG時に上司に問いつめられるメンバーをみて、明らかに上司が伝えることがメンバーに伝わりきれていない状況を見たからです。もちろん、厳しいフィードバックはメンバーの成長のために必要ですが、伝わらなければ意味がありません。では、何が差を生んでしまうのか。今日は伝えることが上手な上司と、伝え方がへたな上司というテーマを考えてみます。

では率直に、ポイントは何か。

ネガティブフィードバックの有識者や部下の能力を引き出すのが得意な方々に話を聞くと共通点を見いだすことができます。

ポイントは「信頼関係を築く」ことに重きを置いているか、否かという点です。

伝え方がへたな上司は、メンバーに早く改善してほしいから、ストレートに厳しいこと「だけ」を伝えてしまいます。しかし、厳しく、嫌なことばかり言う上司の話なんて、聞きたくなくなるのは当たり前です。一方で伝え方が上手な上司は、厳しいことを伝える前に自分自身の声を聞いてもらえるよう、「整える」のが上手いです。また伝え方にも工夫があります。

例えば、

1.「褒め>詰め」が基本。叱りたいときほど、まずは褒める
2. みなが見える場で厳しいことを言わない。相手の自尊心に配慮する
3. 伝えることは1つ。複数、伝えない
4. 伝え方は、対面の声だけではない。時に手紙でもOK。手段はひとつではない

などなど。

1.は、ひとの行動をよく観察し、褒めること。褒めることで「自分のことをよく見ていてくれる」という安心感を持ってもらうことが上手いです。信頼関係の構築です。

2.は、人前で叱責したり、厳しいことを伝えることはしません。人間は感情的な生き物なので、「恥をかく」というシチュエーションがいちばん自尊心を傷つけるといいます。それがよく理解し、部屋を確保する。対面に座るのではなく、斜めに座るなど、相手へのストレスを鑑みて、場を整えます。

3.伝えることを絞り込むこと。言いたいことをガーと伝えるのではなく、時間軸を置いて、「まずはここだけはしっかりと伝える。理解してもらう」という絞り込みが上手いです。時間軸で物事を考えられれば、その場で気持ちの余裕も生まれます。

4.は必ずしも対面で声をかけることにこだわらないということ。ときには、物理的に残るものを渡した方がいい。2.で記載しているが、人間は感情で動く生き物なので、感情を揺さぶる伝え方のレパートリーをしっかりと持っておく。

自分が尊敬する上司は、元人事ということもあって、上記のポイントを非常に抑えています。部門で100名近い部下がいるなか、週でメンバー一人ひとりに声をかけ、話をしたのかをノルマとして課すことをしているという話でした。また、ひとをよく観察するひとで、少ない時間の中でひとを観察するために「今日は、このひと」「今週は、このひととこのひととこのひと」というように、意識して観察するひとを決めておく、ということもしているとのこと。

結局、伝えることが上手か否かはこの「整える」ことに差があるのかな、というのがわたしの考えです。


そんなことを考えていると、かの有名な山本五十六の言葉が思い出されます。

話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず

何事もまずは信頼関係を築くこと。
まずはそこからです。