小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。2月限定版。

海外では、「上司にお酌する」はNGだってこと、ご存知ですか?

忘年会シーズンとなり、会社の上司、同僚のひとたちとお酒を飲むことも増えています。そのなかで、若手社員が気になるのが、上司へのお酌ではないでしょうか。

飲み会でも、お酌をしながら、上司をよいしょすることに抵抗がある方も多くいると思います。はっきりいうと、わたしもそうです。

ただ世間一般的には「郷に入れば、郷に従え」が基本ですが、「お酌文化」が全世界共通であるという誤認識をしていて、損をしている方も多くいると思います。実際に海外の経験が豊富な若手社員が増えている企業も多くあるので、異なる文化圏の飲み方、習慣を理解しておくと、若手社員との誤った飲みニケーションをとることがなくなるのかな、なんて思います。

ということで、ここでひとつの事例を紹介します。

それは「ドイツ」です。

なぜ、ドイツかというと、わたしが住んでいたことがある国だからです。

ドイツでは、基本的に「お酌」の文化がありません。
飲みたいひとは、飲みたいだけ自分で注文して飲む。これが基本です。
余談ですが、飲んだ分だけ、払うので、基本的に割り勘です。男女も関係ありません。あと食べ物も自分が注文した分しか支払いません。だから、居酒屋でみんなでどんぶり勘定で会計という概念がありません。ドイツ人の参加者がいるときは幹事さんは注意しましょう(苦笑

話を「お酌」の話題に戻します。

では、ちょっと踏み込んでドイツ人にお酌をするとはどういう行為になるのでしょうか。

実はお酌するというのは「飲みたくないひとに、無理矢理飲ませる行為」という捉えられ方をされます。自分の適量をよくわかっていて、自分のペースで飲んでいるのに「飲め」と注がれるわけなので、いやがられる行為です。

逆にお酌をするということもあるのですが、分かりやすくいえば、「気がある」と捉えられます。日本人女性が男性にお酌するというのは、好意があると宣言しているものです。知らずにやると誤解を生みます。

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人それぞれだと思いますが、個人的には「自分で、自分の量、自分のペースで飲む」のが好きなので、ドイツスタイルの方がいいなぁ、なんて思ったりします。

ただ改めて言いますが、ドイツに合わせろ、ドイツの飲みスタイル最高!ということを言いたいわけではないです。基本は「郷に入れば、郷に従え」です。しかし、海外経験をもつ人材が増え、多様な文化の理解が進むなかで、日本特有の文化や習慣しか知らない「飲み方」というのは、あらぬ弊害、あらぬ誤解を生むことにもなりますし、それによって「嫌な想い」をする方もいるので、改めて注意が必要だというのが本日伝えたかったことです。

飲み屋の横テーブルで上司にお酌をせかされている若手メンバーの奮闘をみて、ふとそんなことを思いました。