小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。8月限定版。

日本で「週休2日」をはじめた企業をご存知ですか?

メディアで長時間労働の是正に関する話題が多々取り上げられるようになってきました。Yahoo!社が週休3日制の検討をはじめるというニュースが出るなど、2017年度は「働き方改革」の柱として、長時間労働の是正が注目されるものと思われます。では、この長時間労働の話ですが、過去はどうだったのでしょうか。

ここで、この記事を読む方に質問です。

ーー日本で「週休2日」をはじめた企業は、どこでしょうか?

みなさん、ご存知ですか?
そして、さらに質問です。

ーー週休1日から週休2日になぜ、その企業は変えたのでしょうか?

今日は、週休2日に変えたターニングポイントについて、記載しようと思います。

====

まず、週休2日をはじめた企業はどこか。


答えは「松下電器産業(現Panasonic)」です。
決断した経営者はもちろん、松下幸之助さん。

では、なぜ、松下幸之助さんは週休1日から週休2日にしたのか。とにかく社員に休みをとってほしかったのかというと実はそうではありません。週休2日がはじめて導入されたとされる昭和40年。変化の背景にあったのは「量から質」の転換でした。米国では先に導入された週休2日だけど、休んでいながら給料は日本の10倍だった。それでも会社は儲っている。理由は、生産性が2倍だから。

なんといっても、共通していえるのは、会社経営である限りは「儲ける」ことが大事です。儲けることができなければ、会社が存続できません。そして、継続して儲けつづけるには、何よりも「他社ができないことをやる」ことが重要であり、そのためにも学習し続けなければなりません。とにかくインプットが大事。

だから当時、週休2日の指針として「1日休養、1日教養」を示したといいます。


あれ?

なんだか、週休2日にした背景も、現代の「長時間労働」の議論の話も根っこにあるのはいっしょだな、と思ったわけです。

 → 儲ける仕組みをつくるのに、休暇は大事。
 → 休暇は、1日休養、1日教養。インプットの時間を得ることが大事
 → 外に出て、ひとと会話をする。アイデアを絞り出すことは大事

長時間労働を是正の話も、結局は「儲け」がなければ、促進されることはありません。実際の現場ではこんな笑えない話もあります。


 ・経営層から全社に長時間労働をするなと指示がある。
 ・メンバーの残業は絶対にできなくなったが、一方で業績を落としてはいけない。
 ・メンバーができない分、管理職が代わりに活動。プレイングマネジャー化。
 ・管理職が逼迫することで、部下の育成がおろそかに。
 ・結果、組織全体の儲けにつながらない。

過去を振り返ると長時間労働の是正=端に時間短縮の話に留まりがちです。実は世に浸透させるためにも「長時間労働の是正 = 儲る」の視点を忘れずに、働き方を変えていかなければなりません。