小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。8月限定版。

これからのビジネスパーソンはMBAよりもPTAの経験が大きいという話

「chibiさん、いまの時代、MBAよりもPTAだよ」

先日、某著名なビジネスパーソンからいただいた言葉です。インパクトのある言葉でずっと頭の片隅に残っていたので、ちょっと頭の整理の為、今日はこの話をしたいと思います。

そもそも、なぜPTAがMBAよりも現代のビジネスパーソンに好影響となるのか。

ヒントは、「ダイバーシティ(多様性)」です。

同一的、画一的な人材だけの組織よりも、多様な価値をもった人材が掛け合わさった方が企業活動が活性化されるという背景のもと、多様性のある組織が好ましいという流れがあります。そして、多様な人材を巻き込み、成果を挙げるにはどうすればいいか、といえば、当然、多様な人材の価値観の理解が必要です。そして、本当の意味での理解は、「体験」が大切になります。

では、改めてPTAという組織を考えてみます。

PTAの主目的は、子どもの生活基盤となる家庭と、勉学の場である学校が協力して「子どものためによりよい教育環境をつくること」。そこに参加するひとは主に女性(ママさん)が多いのではないでしょうか。家庭環境、子どもの教育方針、熱意もバラバラ。そこをまとめていかなければなりません。

そして、ここでふと考えてみてください。

こう考えると会社の「マネジメント」に近いと思えないでしょうか。目的の方向性を擦り合せ、さまざまな意図をもった人材の意向を汲み取り、目的の達成に向けて、落としどころを見つけ、実行していくわけです。とくにPTAでは、ママさんが多いということもあり、ワーキングマザーの考えを理解するという意味でさらに効果的といえます。もしかすると話題のモンスターペアレンツもいるかもしれませんが、それも経験です。

今回はPTAを挙げてみましたが、マンションの組合だってそうですし、保育園の保護者会もそうですし、バックグラウンドがバラバラな人材をまとめあげる経験は、今後のビジネスパーソンの価値になるわけです。貴重な「体験」が得られるからです。

最近、脳神経科学の進歩により「ひとは、論理よりも感情によって動く」ということがわかってきました。そして、感情を動かすには「体験を伝える」ことが有効となります。

言葉を換えると、
相手に「体験されながら、話をする」というのがポイントになります。

話をする中で、相手が体験したかのように感じ、自分ごととして捉えることが大事ということです。つらつらと書きましたが、総論、ダイバーシティが推進される中で、マネジメントに効くのは何か、という観点でPTAの体験は貴重です、という話でした。ただ、MBAがダメという話ではありません。

しかし、生活(ライフ)の中に仕事に役立つ経験がたくさんあるので、そこをむしろ面倒くさがらずにあえて「新しい経験を取りにいく」ことが成長を促進させるのかな、、、、と考える週末なのでした。

生活が仕事に好影響を与える「ワークファミリーエンリッチメント」という考えがあるので、もう少しこの観点を機会があれば、深掘りしてみたいと思います。