小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。2月限定版。

1年の振り返りに効く「1つの質問」

「この1年で、いちばん大きな失敗は何ですか?」

以前、セミナーを共同開催させていただいたときに、とあるベンチャーの代表からいただいた言葉です。シリコンバレーで勉学に励んだバックグラウンドがあり、その際に「失敗」から学ぶカンファレンスがあったことがキッカケだったといいます。そして、日本に帰国したあと、「失敗に目を向けず、成功ばかりに目を向けること」への違和感を感じたといいます。

「この1年で、いちばん大きな失敗は何ですか?」

この問いには、1年でどれだけ自分の枠を広げるチャレンジをしたのか、という意図があります。例えば、30代を過ぎれば、それなりに仕事をこなせます。しかし、それは裏を返すと成長曲線が鈍っているといえます。

人間は、成功よりも「失敗」から学ぶといいます。理由は、人間は成功の探索をしないからです。失敗の探索により、より多くの学びを得る。また、これまでの固定観念を破壊することにもつながるからです。「失敗は、成功のもと」と言われますが、これは統計的にも正しいそうです。

2010年にアメリカのピーター・マドセン氏とヴィニット・デサイ氏が経営学術誌で発表した論文で、宇宙軌道衛星ロケットの打ち上げを研究材料として、打ち上げに成功したグループと、失敗したグループのその後の打ち上げ失敗確率の結果を分析したところ、成功したグループよりも一度失敗したグループの方が次回のパフォーマンスがあがったそうです。

松下幸之助さんも

「失敗は何かを気づかせるための、ベストなタイミングである」

といっています。成長には、失敗が必要不可欠というわけです。

しかし、失敗において個人的に大切にしなければならないことがあります。とくに企業に勤めている方にいえることですが、

失敗しても、自信を失わないようにする ということです。

企業内評価において、減点主義の会社も多くあります。また、チャレンジを応援するという企業体質でも、例えば社内起業においては、既存業務の人たちからはお手並み拝見に見られ、失敗したときの拠り所が自分のみ、ということになりかねません。せっかく社内起業に挑戦したのに、そこで自信をなくして、モチベーションがなくなり、既存業務にまでモチベーションが保てなくなったという事例をいくつか見ています。失敗して自信を失わないためにも「方向性が正しい」「失敗の気づきをフォローしてくれる」メンター的な存在はつくっておいた方がいいと個人的に思っています。

さて、今年も残り2日営業日になりました。
1年の仕事をしっかりと振り返りつつ、来年のプランを立てたいと思います。もちろんチャレンジなプランです(笑