小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。限定版。

1週間で気になった記事を改めて洗い出してみる。そして、考える(2017/07/08)

Facebookなどで情報収集しています。例えば、記事のURLもそう。知人のコメントもそう。何か気になることがあれば、Facebookのアクティビティログに履歴を残し、1週間たったところで読み返すということをしています。

今日も1週間、自分自身が気になった記事などをピックアップし、深掘りしてみます。

==【chibi がいいね!を押したコンテンツ】

1.

マザーハウス副社長の山崎さんのインタビュー。
テーマは、会社の存在意義で山崎さんは会社の存在意義は「コミュニティと生産性」と答えています。

トーリーがあるプロダクト開発が特徴のマザーハウス。「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という明確なビジョンのもとには、その理念に共感した人たちが集まります。そのミッションや理念を共有した仲間と仕事がしたい。そのためのコミュニティ=会社である、といいます。

そして、「コミュニティをつくるのに、会社でなければならないのか」との問いに「もっともボーダーレスなコミュニティこそが会社」といいます。7カ国ではたらく従業員がみな、同じ共通の理念のもとで仲間意識をもつ。これがすごいことと解きます。

www.youtube.com


(個人的な学び)
多様な働き方が生まれる現在、会社という共同体の在り方も変わってくる。その上で、なぜ、会社というものが存在するのか、といえば、ミッションを実現したい仲間が集まるコミュニティが必要だから。会社がいちばんボーダーレス性が高く、国をまたいで仲間をつくる場になるから。そして、単にミッション達成を担うわけではない。人のライフステージが多様化する中で、その時々で弱者が生まれる。それを許容し、支え合える、育てられる持続性の高いコミュニティは会社という存在なくしてはありえないのかもしれない。

そう考えると、ビジョンの共感、育成の責任、そして支え合いなど、コミュニティに所属する上での約束ってもっと重みをもつよなと考えさせられました。

2.

www.businessinsider.jp

個人的に大好きな産業医の大室さんの記事。長時間労働過労自殺の現場から現代人が陥りやすい考えを産業医視点から切り込んでいます。

(個人的な学び)
→現代人は脳を働かせ過ぎ。オーバートレーニング状態を見極める
→働かせるのであれば、休息を視野に入れるべき。※例:ベゾス8時間睡眠
→ありのままの状態を受け入れてほしい世代あり。世代間の違いを理解すべし

相変わらずたとえ話が秀逸であり、その差し込むタイミングも絶妙。以前、取材した際にもこの適度な頻度かつウィットに富んだ例えが大室さんのトークの強みですね。


3.

type.jp

あまちゃんサラリーマンNEOを手がけた吉田さんのインタビュー。人には価値観があり、容易にそれを人に押しつけがちになる。しかし、価値観を捨てることはできない。では、どうするのか、といえば、「距離を置く」ことが大事であると解きます。

その具体的な手法が「瞑想」。部屋を真っ暗にして今日の1日を振り返り、感情を一つひとつ解きほぐす。どんな話を誰として、どんな感情を抱いたのか。その感情をそっと手にボールを持つようにして包み込み、目の前に流れる川にそっと流してあげる。そうすると、自分の感情が流されていくので、自分自身を客観視できるようになっていく、といいます。

実は、あまちゃん公開が終了した頃、吉田さんにインタビューしたことがあります。いまでこそ大成功しているプロデューサーですが、NHK入社時はいちばんできないディレクターだったといいます。転機がサラリーマンNEOの企画。自分がやりたい番組ではなく、知人が「NHKがバラエティやったら面白そう」という話をキッカケに自我を捨てて望んだ企画が大ヒット。それからも一流の俳優たちの仕事ぶりを目の当たりにしてこの「客観視」することの重要性を独自に学ばれたのではないか、と推測します。当時のインタビューでは脚本家のクドカンさんや女優の小泉今日子さんの仕事ぶりに影響を受けたと話をされていました。あのインタビューから3年。以前、お話を伺ったときよりもその「客観視」するための独自の手法のディテールが語られており、個人的に楽しんで読めた記事でした。

(個人的な学び)
→客観視できることで、いまの感情を冷静に受け入れられる
→客観視できることで、冷静で適切な行動ができる
→客観視を鍛えるのに有効な手段「瞑想」 ※自分もやってみようかな。

4.

newspicks.com

またまた産業医大室さんのコンテンツ。現代の上司と部下の関係がテーマで、「褒め」と「叱り」について語られています。関係構築において都合のよいマジックワードがあるわけではなく、褒めるも叱るも、小さな指摘の積み重ね。基本的なことかもしれないけれど、真摯に対話し続けるしかない、という基本を改めて思うコンテンツでした。

 

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ということで、まだまだたくさんPICKしている記事はあるものの、働き方文脈で気になったのは上記の4本。とくに2本が産業医大室さんの記事で、その多様な視点とわかりやすく読者に伝える例えの数々は大きな学びでした。

そんなこんなで夜が明けようとしています、、、、眠い。
健康管理が大切とコンテンツで上げていながら、それを実践できていないジレンマを抱えながら、就寝したいと思います。では、よい週末を。