小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。限定版。

1週間で気になった記事を改めて洗い出してみる。そして、考える(2017/07/15)

定番になりつつある、1週間で気になった記事を洗い出し、そして、考えるシリーズ。Facebookなどで保存した気になる記事を振り返ります。しかし、振り返ると記事だけでなく、個人のFacebook投稿も一つひとつ保存している自分。より良い情報というのは、必ずしも記事化されるものではない、というそもそもの気づきもあります。

1.

izoomi-momo.jugem.jp

この一週間でもっとも学びを得た記事がコチラ。内容は、デッサンスクールに言った著者が12時間のデッサンによって得た気づき。

(個人的な学び)
→短期に成果やゴールを目指すことがよしとされる世の中だからこそ、じっくり見つめ直す時間が大事
→自分が正しいと思っていることは本当に正しいのか。じっくり考え、違いを把握し続けるとまったく異なる全体像が見えてくる
→教えてもらうのは、簡単。しかし、時間をかけて自分で気づき、学びを得ることは本当の自分の力になる。

当たり前の話が多いんですけど、目の前の仕事を早く「こなす」コトに慣れすぎると、当たり前を見失うという話。自戒も込めて。

2.

togetter.com

記事ではないですが、togetterによる、とある先生の指導法のまとめ。子どもからも親からも不評だった先生の指導法を受けた生徒たちが実は数年後、花開くという話。具体的には、毎日10分のミニテストを実施。その定期テストに向けて学生自らに計画を立てさせ、実行させていたといいます。

こう聞くとどこにでもありそうな話ですが、この「計画を実行する」というこだわりが強かったんだとか。一人ひとり異なる実行計画をチェックし、その行動に個別フィードバックを実施。また先生と生徒、という1対1の関係にせず、その行動計画と実行を親もフォローするよう後押しした。

例えば、「教科書を5ページ読む」とすれば、親の前で5ページ読み、計画表に印を押す。最初の確認を親に任せ、親がどう確認したかも含めて先生がチェックし、助言する。当初はその先生の指導法を親も子どもも目ざとく感じていたものの、振り返るとその先生の指導法によって、「学びを力にかえる子ども」だけでなく「学ぶことを習慣化する家庭」をたくさん生み出すことになった、という話です。

(個人的な学び)
→計画は誰でも立てることができる。どう実行するか、が大事
→実行する上で、まわりの環境からプレッシャーをもらう環境づくりが大事。
  ∟まわりがやれやれ、では誰も動かない。仕組みを考えるべし。
→学習の成果は、1日、2日では表れない。だからこそ、続けられる者、続けられない者の差は激しく大きなものになる。今後の世界はもっとわからないことだらけの世の中に変わる中、この学習能力の差はキャリア人生に大きな影響を及ぼすはず。


3.

www.mother-house.jp

自分が大好きなブランドのひとつ、マザーハウスさんの採用ページについて。事業拡大で採用に力を入れるマザーハウスさん。実は、マザーハウスさんの中途採用ページには、代表の山口絵里子さんの言葉がありません。珍しいですよね。ブログを読むと単に「人事は現場に任せてあるから。100%信用しているから」とありますが、まわりにその必要性を促されて、代表メッセージを書いたという話。結論をいうと、結局はページに掲載されることがなかったボツ原稿なのですけど、その自然体で、心の底から紡ぎだされた言葉は、変に厚化粧した採用メッセージよりもずっと求職者の琴線に触れるのではないだろうか、と思うんです。似たような求人が溢れるいまだからこそ、こうしたメッセージを表にだせる求人がもっと増えたらいいなぁ。

(個人的な学び)
ハートのある代表や社員のメッセージは、それだけで共感を生み、未来の仲間を惹きつける魅力がある。似たような求人が世の中に溢れる中、こうした企業の素を感じさせるメッセージはそれだけで差別化になる。

一方で感じるのは、世の中の求人広告制作者たちの価値。社内のひとが書けばこれだけ魅力的なメッセージが発信される。では、外部のひとがわざわざ書く理由はどこにあるのか。ターゲット選定し、そのインサイトに向けて自社のより良いポイントを整理し、コピーに落とす。そして伝えるという一般的なやり方もいいけど、こうして想いをどう引き出し、どう表現するのか、という在り方の追求ももっとあっていいと思う。それは、たった1日の取材で体現できるものではなく、長い間、企業のひとと付き合、信頼関係があるからこそできるコピーワークもあるんじゃないかな、とふと思ったのでめも。

もともと自分も求人広告ライターをしていたこともあり、「会社のひとに愛される求人広告制作者」がもっと誕生したら嬉しいな、と思って、期待の意も込めてこの記事をあげてみました。

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ほか、VALUの記事を中心にICO関連の記事を読みあさったりした1週間。ほかにもとある経営者の投稿に引っかかるものがありました。内容は「日本人は、ネットワークにお金をかけない」という話。海外のカンファレンスは、参加費5-10万円が当たり前。また開催側の話だと、著名ビジネスパーソンの招聘には、1時間講演400万円かかるという。収支の観点から、著名なカンファレンスが日本はやってこない。世界のキーマンとのネットワークができず、乗り残される日本を危惧する投稿でした。

ということで、今日はここまで。
タイトルが気になった「記事」をまとめるという話ですが、全体を通すと記事5割。facebookの個人の投稿が3割。あとはTogetterや資料データなどのめもが2割という配分で実は記事ばかりをめもしているわけではないので、記事タイトルは今後改めるかもしれません。

ではでは。