小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。限定版。

1週間で気になった記事を改めて洗い出してみる。そして、考える(2017/07/22)

定番の1週間で気になった記事を洗い出し、考えるシリーズ。今週はいろんなバラエティに富んだ記事をピックアップしていました。


1.

otoyon.com

記事内でもあるのですが、静岡の吉田町が夏休みの連休を減らすとあり、学生側がもう反発。それを起にオランダ在住のコンサルタントが書いた記事です。夏休みが長い、短いにしろ、いちばん大事なことは「暇(ひま)」だというお話。

<「親としての役目とは、子どもたちが社会の中で自分の居場所を見つけられるような準備をさせることです。『大人になる』ということは、『自分自身のスケジュールをコントロールして、幸せに感じられるような余暇の時間で埋め尽くせるようになる』、ということなのです」>
<「退屈は、真の創造性をもたらし得る『内在的な刺激』を発達させるのに不可欠なものである」>


親として子どもの為になるべくスケジュールを埋めてあげよう、夏休みに何をしようかとふと考えがち。だけど、子どもに余暇を与えて、退屈の中で創造性をもたらす内発的動機に向き合わせることも重要という話。ちなみに記事内で紹介されているようにSchoolの語源はラテン語のエコール「ひま」からなのだそう。学びと余暇は切っても切れない関係にあるようです。

<個人的な学び>
→子どもにとって、暇は悪ではない。
→暇は、創造の元となる内発的刺激となることを認識すべし
→大人もそうだけど、もやもやは自分と向き合う貴重な機会。その時間を大切にすべし。


2.

www.jimpei.net

これは、単純にわかりやすい構図だという話。商売の基本がわかる記事で、子どもでもわかる内容なので、ブックマークで保存しています。 ※特に学びというわけではなく、こ難しい話をわかりやすく説明する見本として、ピックアップしました。


3.

logmi.jp

知人が登壇したイベントのログです。個人的にもBooks&Appsのファンで定期購読しています。その上で、生っぽいブログの方が面白い、その理由は現場のリアルが盛り込まれたものがひとが興味をもつところだから。成功だけでなく、失敗や葛藤。そんなリアルが面白い。企業配信の記事はきれいにまとめすぎようと思って、角がとれて丸くなる。それでは、ひとの共感を生まない。

編集でやりがちなんですが、変に加工しすぎて、綺麗にしすぎる傾向があるので、このさじ加減は角のある記事を定期購読することで、感覚を養いたいなと思った次第。

(個人的な学び)
→カッコつけているところに本質はない。
→人が知りたいことはやっぱりリアル。成功、失敗、悩みなど。
→感情が立った「意志のある記事」こそが読者の求めていること。つまり「リアル」

4.

diamond.jp

日本のMBO(目標管理制度)が機能しない理由を、歴史的背景から解説した記事。HR業界では知らないひとはいないという権威、守島先生の解説です。意外なことは、元々MBO(目標管理制度)は、評価のツールではなかったというもの。本来は、会社の方向性と自身のキャリアを刷りあわせ、双方合意の上での目標達成を目指すこと。そして、その達成度を評価することで、成果を高めていく仕組み。なので、前提として上司と部下のコミュニケーションが土台としてあるべきだったところ、その理解がないままに成果主義とセットに日本で導入されてしまったため、目標管理=ノルマ管理と成ってしまったとのこと。形式的なMBOではなく、人をモチベートして、育成する視点を持つキッカケにもなる記事。まだ前編のみの公開ですが、後半が今から楽しみです。


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残りは余談でひとつ記事を紹介します。

headlines.yahoo.co.jp

追加ですが、この記事も面白かったです。ユニークな点は、星野さんは面接をしないそうです。理由は、星野さんいわく、「ひとを判断できないから」だそう。できないことは全面的にひとに任せる。星野リゾートはあくまで現場で。AIを活用する企業はAIで。今後は面接の在り方も変わりそうです。余談の余談でいえば、例えば、採用にAIを活用しているセプテーニ社は実際に役員面接までの分析で90%以上の確率で合否の可能性を判断できるため、役員面接を廃止した、という話もあります。より採用も合理化していく方向にありそうです。

(個人的な学び)
→自分の役割、強みを活かすということは弱みを任せること
→星野さんほどの経営者が現場に採用する権利を委ねていること。その役割は本当に自分が担った方が会社全体の利なのかは、改めて考える必要性がある。

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ということで、気になった記事の中からいくつかピックアップ。好評なので、今後も継続していきたいと思います。ではでは。