小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。8月限定版。

どういうひとに仕事がまわってくるのか、という議論の話

先日、とある働き方に関するセミナーに参加してきて、登壇者に当てられたテーマがあった。それが、「新規事業/難易度の高い仕事はどういうひとに任されるものなのか」というものだ。

スキルがあるひと、経験が豊富なひと。たしかにいろいろな尺度があるかもしれない。しかし、そこでひとつ面白い尺度をお話されていた方がいた。

それは、「楽しそうに仕事をしているひと」というものだ。

先に発言された方のバックグラウンドを紹介すると、大手小売りサービスの会社で新サービスを次々と開発し、大活躍されている方だ。経験則でも当てはまる尺度らしい。

仕事を任せるからには、やり遂げてくれそうなひと、続けられそうなひとを選定する。そして、大きなサービス開発ほど、仲間の力を引き出し、辛いときも鼓舞することが必要である。そこでいちばん大事になる素養が「大変だけど、楽しそうに仕事をしている」ということらしい。

たしかにその通りだ。過去に新規事業プランなどに関わらせてもらった経験からも採用されるのは、プランは荒くてもいいから、いちばんのポイントは「熱量」や「エネルギー」といったものだった。楽しそうに仕事をしているひとにはエネルギーが充填されている。

そして、ここから大きなポイントがある。

楽しそうに仕事をしている、というのは、目の前の仕事を自分ごととして解釈できているということだ。新規事業などの場合よく聞く話だが、「根回し」「社内の政治理解」といったプランを進める段取りが重要だ、という話をよく聞く。新規は弱い立場だから、そうなるそうだ。しかし、この「楽しい」が重要だという方は別のことをいう。

「結局、そのプランが面白いか、面白くないか。根回しとか政治とかいうのは、本気でそのプランを面白いって思っていないということです」

サービス開発で成功できず、四苦八苦していると小手先のテクニックに頼りがちになる。しかし、大事なことはシンプルに「何でも楽しく仕事ができる」であり、「想いをもって仕事ができる」というのがいちばんというわけだ。

なぜ、エネルギーがあるひとほど、成功するのか、というのはまた別の機会に書くとして、「どういうひとに仕事がまわってくるのか」といえば至ってシンプルで、しかし、それがなかなかできないという話だ。

ほかが楽しそうに働けていないのであれば、逆に楽しそうに仕事をするだけでチャンスがまわってくるかもしれない。