小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。8月限定版。

オウンドメディアは、既存メディアと補完関係にあるのかもしれないという話

ふわっと思ったことを書き起こします。

いま、オウンドメディアの編集責任者を担う上で、既存の大手メディアの編集に関わる方との接点も徐々に増えてきました。とくに大手メディアでは取り扱う分野も広く、わたしが専門とする「働き方」や「キャリア」に関する情報も数多く発信しています。

そんな大手メディアの編集の方と話をしていて、わたしたちが配信する情報は高く評価いただくことがあり、その評価ポイントにオウンドメディアが生きる道、既存メディアとの棲み分けとなるヒントが隠されているのではないか、というお話です。

先に、答えをいうとポイントは、「大手メディアが扱いにくい分野を扱う」ということです。

大手メディアが扱いにくいというのは、雑誌でいえば、その特集が売れない。PVが増えないコンテンツテーマということになります。社会性の高いメッセージを売りにする雑誌メディアも以前は月ごとのテーマを「これは売るテーマ」「一定売れなくても社会に問うテーマ」という月刊誌ならではの決め方をされているところもあったと聞きます。しかし、雑誌メディアの売上は大幅に減少傾向。またWebメディアに至っては、PV偏重による広告が大きな収益源になっていることから、ちょっと過激でも話題性を重視したコンテンツ配信になりがちになります。特にタイトルは内容とかけ離れたふざけたタイトルになるのもここが原因だったりします。

では、ここでいう社会性が高いが雑誌が売れない、PVが伸びないテーマとは何か。一例を挙げると「女性の働き方」「女性のキャリア」だったりします。女性の働き方、キャリア特集というのはニーズはありつつも、PVが大きく伸びるコンテンツではないです。某雑誌編集長をされていた方も同様のことをお話されており、結局はニーズを集約した「女性専門誌」「女性専門のWebメディア」となり、その変化を気づいてほしい男性ビジネスパーソンには情報が届かない縮図が出来上がります。

例えば、共働き世帯がマジョリティになり、お互いのキャリア志向を理解し、刷りあわせを行うことは必然的に行わなければならないことです。家庭内の理解がなく、摩擦が起きている状態でよいキャリアを築けたという話を聞くことはあまりありません。パートナーや家庭の理解が大事であり、その理解を得るにはコミュニケーションをとり、パートナーのキャリアも理解することが重要になるわけです。しかし、こうした共働き世帯のキャリアの変化といった本当に必要とされる情報は取り扱われない傾向にあります。つまり、大手メディアには扱いにくいテーマがある、ということです。

しかし、オウンドメディアは違います。企業の在り方を社会にメッセージするメディアであれば、PV偏重にならない編集方針、コンテンツ制作が可能です。そうした隙間のコンテンツは翻って実は「大手メディアがほしい情報コンテンツ」となり、希少性が増していきます。結果、補完関係になる可能性があり、よりよい関係を構築できるのではないか、という話です。

全部が全部、そうした「大手メディアがやれないこと」というポジショニングをするわけではないですが、大手と同じ情報コンテンツを配信していてもオウンドメディアに価値は生まれないわけで、このあたりはオウンドメディアという特有のメディアの編集長として意識すべき点かなと思うわけです。

賞味10分で書いた自分めもなので、文章が荒いのはご了承ください。ぜひ、編集の方がこちらをご覧いただいたら、ぜひご意見をいただけたら幸いです。