小さな編集長の雑感(限定版)

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退職金制度の支給額のモデルがまた興味深い、という話し

前回、「モデル就業規則」について調べていたら、ふとこんなページを見つけて、いまの時代に合わない内容が多々あるなぁっと思ったので記事にしました。

それが「退職金」について。

モデル就業規則には、退職金制度を設ける義務はないが、もし退職金制度を設ける場合には、「労働者の範囲、退職金の支給要件、額の計算及び支払の方法、支払の時期などを 就業規則に記載しなければならない」とあります。

そして、ここからが本題。

この「モデル就業規則」の中には退職金の支給額の計算モデルが書かれているんです。それが、下の図。支給額は、「基本給×支給率」となっています。

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分かりやすいほど、勤続年数が長いひとが、金額を多くもらうモデルになっています。まさに「功労者に報いる」という制度。仮に勤続41年以上、基本給が50万円ならば、1250万円が退職金として支払われるわけです。長く務めているひとほど得なので、勤続年数が長いひとが「会社にしがみつく」というマインドが出てきてもおかしくないですよね、、、、

とはいうものの、いまは会社の寿命よりも人間の寿命の方が長い時代と言われています。企業の平均寿命は年々短くなり、いまでは「平均25年」とされています。このモデル就業規則の退職金モデルに当てはめても「×10倍」が限度になる企業が多くなるわけです。この金額だと正直老後が不安ですよね。終身雇用、年功序列、そして長く働いた上での「退職金」というコンボはもう過去のものになりつつあるわけで、いまこのときにスキルと経験を積み重ね、退職金などに頼らない「稼ぐ力」を日々磨くことを忘れないようにした方が、結果、人生100年時代を生きる上で、HAPPYに過ごせる可能性が高いのではないか、と思っています。

いや〜、それにしてもこの「モデル就業規則」を読みあさっているとまだまだ昭和の香りがする項目があって、これはこれで面白い!  

▼(参考)モデル就業規則

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000118951.pdf


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