小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。限定版。

労働を代替すると言われる「ロボット」の語源をご存知ですか?

久しぶりの投稿になります。友人たちとまた「私たち1カ月毎日ブログを書くから読んでね」企画に参加して、毎日配信することになりました。よかったら覗いてみてください。

さて、復帰して1回目のテーマが「ロボットの語源」です。

最近、AI(人工知能)やロボットの進化によって、ひとの仕事が代替されることが話題になっています。日経ビジネスの特集「無人経済」では、オフィス業務のRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の特集が組まれ、日本RPA業界とアビームコンサルティングの調査データが紹介されています。そこでは、RPAの導入企業の47%の適用業務が完全自動化されたとあります。以前リクルート社も単純作業の7割を削減したとあり、いかに仕事をロボットに任せ、ひとが新しい仕事に従事するのか、というのが今年の大きなテーマになっています。

www.nikkei.com

そんな中、個人的に気になっていることがあります。それが「機械がひとの仕事を奪っている」という話しです。特に「奪う」という表現です。上記の事例をとっても、リポート業務や管理業務をされていた方の仕事は代替されているわけで、その内容が間違っているわけではないのですが、何か違和感があります。

それでこの違和感を解決するひとつ切り口を見つけました。それが「ロボットの語源」です。

ロボットの語源は、チェコ語の強制労働を意味するrobota(ロボッタ)とスロバキア語で労働者を意味するrobotnik(ロボトニーク)を掛け合わせた造語です。つまりロボットとは、元々、強制労働をする労働者という意味合いから来ているわけで、強制労働をする労働者に仕事を奪われると言われるとちょっと違和感を感じます。むしろ、「変わってくれて、ありがとう」と思うべきところではないでしょうか。

では、労働を代替することがネガティブに思われるのはなぜなのでしょうか。それは、代替されたときの「変化」が怖いからというのが思い浮かびます。新しい環境、新しい仕事に従事するためには学ばなければなりません。しかも、自主的に。この「自ら、学ぶ」ことが習慣化されていなければ、変化を恐れ、今の安定したポジションを「奪われる」という表現になってしまうのも無理はないのかもしれません。

しかし、RPAを含め、機械が労働を代替する時代は必ずきます。そうした時代に生きるために、今後どういった観点が必要になるのか。それは先にポジションをつくり、そのアンバサダーとなることではないでしょうか。例えば、日経ビジネスのRPAの特集では、三井住友フィナンシャルグループのリース会社SMFLキャピタルのRPAの事例が紹介されています。そこでは、年間14万時間分を削減したロボット運用を、5日間のトレーニングを受けた「RPAアンバサダー」が職場ごとに配置して、ロボットの運用管理をしているとのことでした。つまり「生まれる仕事について、いち早くスキルを習得し、市場価値をつくる」ことが大事な観点だといえます。そして、こうした事例をもっと世の中に溢れるカタチにすれば、「仕事を奪われる」ではなく、「変わってくれて、ありがとう」と変化をポジティブに捉える方が増えるのではないか、と思ったりしています。

といってこれ、実はITエンジニアの話しでよく聞く話しなんです。新しい言語、新しい技術をいち早く習得してアウトプットして、早くその第一人者として認知されれば、新たな知見がまた集まってくるという話しをよく聞いていて、結局みな技術者観点のキャリア志向が必要になってきているんだよね、って話しで今日は締めてみます。

また明日も頑張ります。ではでは。

余談)朝方20分で書きました。まだまだの内容なので、30日間の中で精進します(笑