小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。8月限定版。

どういうひとに仕事がまわってくるのか、という議論の話

先日、とある働き方に関するセミナーに参加してきて、登壇者に当てられたテーマがあった。それが、「新規事業/難易度の高い仕事はどういうひとに任されるものなのか」というものだ。

スキルがあるひと、経験が豊富なひと。たしかにいろいろな尺度があるかもしれない。しかし、そこでひとつ面白い尺度をお話されていた方がいた。

それは、「楽しそうに仕事をしているひと」というものだ。

先に発言された方のバックグラウンドを紹介すると、大手小売りサービスの会社で新サービスを次々と開発し、大活躍されている方だ。経験則でも当てはまる尺度らしい。

仕事を任せるからには、やり遂げてくれそうなひと、続けられそうなひとを選定する。そして、大きなサービス開発ほど、仲間の力を引き出し、辛いときも鼓舞することが必要である。そこでいちばん大事になる素養が「大変だけど、楽しそうに仕事をしている」ということらしい。

たしかにその通りだ。過去に新規事業プランなどに関わらせてもらった経験からも採用されるのは、プランは荒くてもいいから、いちばんのポイントは「熱量」や「エネルギー」といったものだった。楽しそうに仕事をしているひとにはエネルギーが充填されている。

そして、ここから大きなポイントがある。

楽しそうに仕事をしている、というのは、目の前の仕事を自分ごととして解釈できているということだ。新規事業などの場合よく聞く話だが、「根回し」「社内の政治理解」といったプランを進める段取りが重要だ、という話をよく聞く。新規は弱い立場だから、そうなるそうだ。しかし、この「楽しい」が重要だという方は別のことをいう。

「結局、そのプランが面白いか、面白くないか。根回しとか政治とかいうのは、本気でそのプランを面白いって思っていないということです」

サービス開発で成功できず、四苦八苦していると小手先のテクニックに頼りがちになる。しかし、大事なことはシンプルに「何でも楽しく仕事ができる」であり、「想いをもって仕事ができる」というのがいちばんというわけだ。

なぜ、エネルギーがあるひとほど、成功するのか、というのはまた別の機会に書くとして、「どういうひとに仕事がまわってくるのか」といえば至ってシンプルで、しかし、それがなかなかできないという話だ。

ほかが楽しそうに働けていないのであれば、逆に楽しそうに仕事をするだけでチャンスがまわってくるかもしれない。

いい場は、見えない工夫で溢れているという話

先日、知人のFacebook投稿でこんな話が流れてきました。

内容は、「プロが提供するビールの話」。

投稿からすべてを把握することができなかったのですが、推測するにとあるビアバーの話らしい。ビアバーの店長をAさんとします。そのAさんが提供するビールの感想から読み取るに、同じ場であってもひとによって学びが大きく異なるという話でした。

一つ目は、「ビールが美味しい」「注ぎ方がプロ」とビールだけに関心があるグループ。二つ目は、「Aさんのお話が上手」「会場の空気を掴んで話をしていた」とAさんと会場まで関心が及んでいたグループ。

どちらがいいわるいというわけではありません。ただ、学びに差があり、せっかくの機会なのに最初のグループの人たちはもったいないかも、という話です。

ビールが美味しい、注ぎ方がプロといったもののは、表層的なもの。二番目は、ビールだけでなく、Aさんが生み出す「場づくり」まで言及がいっているものになります。Aさんのビールを美味しく飲める空間はどのようにして生まれるのか。背景にはきっとAさんの日頃のビールへの学び、会場準備、段取り、それを彩る話術。そして、Aさんを囲むお客さんたち。その絶妙な調和が素敵な場を創りだしているのだと想像ができ、同じ空間にいながらも、学びは多々生まれると想像できます。

わたしもイベントを主催する立場なので思うことですが、よいイベントというのは参加者が気づかないところでものすごい数の工夫をしています。神は細部に宿るというやつです。例えば、説明の段取りひとつをとっても違います。参加者のチョイスひとつとっても、違います。逆にこういう目に見えないところに「こんな工夫をされているじゃないですか?」なんて言われると、「わかってくれます!!」と心の中で感激してしまいます。

よい場ほど見えない工夫がたくさん凝らされているんです。自然によい場が生まれることは経験上、絶対にありません。主催者としてはこうした目に見えない工夫に気づいてもらえるとすごく嬉しかったりするんですね(笑 そしてそんなところまで関心が行き届くひととはもっと話をしたくなるので、自然に距離がグッと縮まります。

ということで、見えない工夫まで関心が行き届くと学びが深まり、それがキッカケでいいつながりが生まれ、そのつながりが新しい学びをもたらしてくれるはずです。学びって、物事への最初の関心の深さが大きな分岐点になるのではないでしょうか。

 

時間が経つとこれが大きな差を生みそうです。ではでは。

1週間で気になった記事を改めて洗い出してみる。そして、考える(2017/08/05)

おなじみのこの企画。今週1週間で気になった記事をまとめて振り返ってみました。

1.

グーグルの人材開発で活躍したピョートル氏「多様性で常にユーザーを上回るべき」

https://meti-journal.jp/p/44

なぜか、OGPをひっぱってこれないので、テキストにて。グーグルのアジアパシフィックの人材開発責任者を務めたピョートルさんの記事です。特に気になるのは、デジタル世代の積極参加について。世代間で得てきた経験、強みや弱みもまったく異なるわけで、いまはその融合できる組織が強い。成功体験に縛られて、トップダウンの組織はいまだに多いけれども時代から取り残されていることを自覚すべき。多々、学びのある記事なので、これは必読

(個人的な学び)
→組織の在り方の変革期。デジタル化が進む中、強みを持つ世代をもっと活かすべき
→強みを持つ世代はコミュニケーションの量が必須。1on1で相互理解を促進すべし
→管理職比率の定量目標など、弊害も多々あり。原点回帰でどうあるべきかの共有が大事

2.

jp.techcrunch.com

海外人材コンサルタントの講演記事。網羅的に今後のHRサービスの予測がされており、広く認識するには非常に役立つ記事。キーワードに上げられているのが、「エンゲージメント」。いかに個人と個人をつなげ、シナジーを生むのか。そのための信頼関係の構築と見える化が改めて見直されそうなところ。前述の記事でも取り上げられているけど、人と人の信頼関係という当たり前のようでいて、会社内でおろそかにされてきたことにフォーカスが当てられるのがこれからというイメージ。

(個人的な学び)
ゆりかごから墓場まで 人生の尺度でHRが語る。点から線の時代へ
→人と人の信頼を支援するTECH活用。終身雇用という安心社会から信頼社会への転換期
→TECHの勃興時代。競争が生まれるからこその新しい産業が立ち上がる予感あり

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今週とくに気になった記事はこの二つ。ほか、ニューストピックスはあったけども今回は省略。しかし、今週なぜか、多く語られていたのが、「人によって、観点が違う」ということ

1.ビールのイベントに招待されていた感想と学びにおける参加者の捉え方の違い
2.レタスクラブの記事。家事をお願いしたい夫の観点と捉え方の違い ※共感は難しい
3.エストニアと日本によって仕事の捉え方が違うという話

ひとによって観点が異なるというけども、その視座をどこに持っているか、という点が大事。ここは別途記事化しようと思っています。

ということで、今週は「時代の変化による組織の分岐点」「時代変化の中での観点の違い」が主な学びに。ということで、自分もより多様な視座の学びを得るということで今週末は自治会の夏祭りの裏方対応へ。これからみんなで設営です。
地域の活動に精を出して、新たな学びを得てきます。ではでは。

知識があると毎日の仕事は実験場(ラボ)になる、という話。

今日は、生産性向上の話に合わせて、「集中」について書いてみます。

最近、わたしのまわりでは生産性向上の話になるといつもキーワードになる言葉があり、それが「集中」です。ちょっと言葉を変えると「没入する」とか「夢中になる」という言葉に置き換えられるかもしれません。実際に誰もが経験があると思いますが、この「没頭している」時間こそがもっとも生産性が高いと実感する方は多くいると思います。「あれ?集中していたら、もうこんな時間だ」って。

それで、ちょっと考えるわけです。集中しているときがより生産性があがるのであれば、もっと集中時間を意図的に創りだせばいい、その環境をつくりだせばいいって。

それで、今日は実際にできることを挙げてみようと思いました。下記は、実際にわたしが自分で実験したり、お話を聞いた話になります。

定量的に、集中を測ることはすでに可能です
最近では、この集中というものを定量的に測るツールも開発されて、集中時間をつくりだすためのPDCAをまわしやすくなってきています。その代表例が「JINS MEME」です。端的に説明すると、集中している状態ともっとも関係が深いのが「まばたきの回数」で、姿勢などの要素を組み合わせて、メガネをかけながら集中を定量的に測定するというツールです。ウンチクですが、集中している時間だとまばたきの回数が通常の1/6になるのだとか。ほか、Bluetoothでアプリ連携できるので、スマホで簡単に「集中時間」の振り返りが可能です。

(参考)

jins-meme.com


実際にJINS MEMEをつけて、1週間テストをしたことがあるのですが、数値と体感値は精緻に近い印象でした。例えば、そのテスト期間で、わたしがもっとも集中力が高くなったのは、上司との「評価面談」の時間でした(笑

事前準備も含めてじわじわと集中の数値が上昇し、MTG時にはピークに。終了すると崖を滑り落ちるがごとく減少へ(苦笑 ほんとうに素直です。

ほか、昼食などではリラックスしているため、集中の数値が低くなる。当然、ランチからの復帰直後の時間は集中しづらい時間帯になるため、作業だと眠くなる可能性高いとか。あと夜型、朝型というのは先天的なものらしく、わたしは測定する限りでは、「朝型」の人間だとわかりました。夜に絶対に集中できないので、資料づくりやこうしたブログを書くといったことは朝にいっきに集中して実施した方が効率がいいようです。

そんなことで、実は簡単に集中時間というものは個人の意図でつくりだすことが可能です。でも、JINS MEMEをもっていない、という話もあるので、簡単でいいので、その日の作業と時間のExcelシートを作成し、集中の度合いを定量的に記入して、分析するということもありです。精緻とまではいきませんが、分析してみると傾向がわかります。

ほか、今日はJINS MEMEの話を中心に書いていますが、簡単に集中時間をつくりだす「技術」というものもあります。3ステップで集中に入る、というもの。ぜひ興味があれば、試してみてください。

chibiblog.hatenablog.com

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ということで、集中のことについて、書いてみました。それで、今日いちばんお伝えしたかったことは、「仕事は、工夫次第でいくらでも面白くできる」ってことです。

上記の知識を得ると、「ちょっと試してみたいな」って思うと思います。新しい知識を得ると仕事場は「作業場から実験場(ラボ)」に変わります。実験場(ラボ)に行くっと思うとちょっとワクワクできると思います。

結局は、生産性向上につながるものって、些細なことでもいいのでこうした仕事の「ワクワク感」をつくりだすことなんじゃないかな、って思い、朝の20分で集中して書いてみました(苦笑

ではでは。

ひとは、生き物なんだ、というごく当たり前のはなしについて

昨日、生産性向上について、気温とCO2の記事を配信したところ、SNS上で思わぬ広がりとなりました。

chibiblog.hatenablog.com

そうした中、SNS上でどんなコメントが配信されているのか、というのが気になるところでして、ツールなどを用いてコメントを収集してみました。主なコメント内容は、「カフェで生産性があがる理由が知れた」という感激のコメント、またCO2を測定する機器に関する情報交換といったもので、多様なコメントが生まれていました。

そんな中、わたしが目を引いたコメントがありました。

「人間は、動物であるという前提を忘れないようにしないと」

そうです。ひとは、生き物であるという前提が働き方を語る上で抜け落ちてはいないか。

昨日の話では、気温とCO2と生産性の関係でしたが、「カフェの方が涼しくて、頭がスッキリするじゃん!」というごく当たり前ともいえる話の因果の一部を解説したに過ぎません。シンプルにいえば、「いちばん、自分が快適だと思う環境で仕事をする」というだけの話で、大事なことは感情を抑えながら、普段の業務に向き合ってはいないかということです。

室温が暑い →もっと涼しい環境ならば、集中できそう
周りがうるさい →電話がかからない場所ならば、集中できそう
つかれやすい →休憩をとる。もしくは休暇をとってコンディションを整えたい

生産性を妨げる根っこがこの生物としての前提を無視した働き方、という話です。ある記事で「日本人は、我慢し過ぎ」というコメントがありましたが、これも終身雇用が前提で、会社が一生守るからいまは我慢という慣習が色濃く残っているに過ぎません。今後、終身雇用が守られ続けると信じる方は減少の一途になるでしょう。であれば、過度に我慢することはないですし、我慢しつづけてきた働き方をベースに改善を続けることに意味があるのか、という観点が必要かもしれません。

生物的という話は、科学的根拠のある事例が多々出てきています。なので、いま働き方改革という名目があるからこそ、大胆に変化するチャンスがあるのではないか、と感じています。当然、ビジネスモデルも変わっていきますし、ビジネスはさらにスピードを増していくので、このままでいいと思っているひとの方が希少ではないでしょうか。

最後に、ひとこと。
これからは「ひとは生き物なのである」という大前提に立った働き方に寄り添っていくのではないか。最終的には、人間理解の深さ、日本人への理解の深さがより大切になる、と切に感じています。


 

なぜ、カフェだと仕事がはかどるのか、を実験してみた。

先日、この記事が話題になっていました。

dot.asahi.com

端的にいうと、仕事場でいちばん生産性に影響を及ぼす因子は、気温とCO2濃度。その気温とCO2濃度がもっとも低く、生産性を高める環境というのが、自宅でも、オフィスでもなく、カフェなんだとか。というならば、やってみようぜということで、先日知人のオフィスにて、CO2濃度を測定する機器を導入し、カフェの環境を擬似的につくりだし、2時間のMTGを実施してみました。環境はこんな感じ。

■オフィス:9F 8.9坪
■参加人数:5名(すべて男性)
■室温24度、CO2濃度900ppm

まず生産性にいちばん関係がある室温、CO2濃度を測定すると、室温は24度。CO2濃度は900ppmを超えていました。オフィスのCO2濃度の基準値は、350ppm〜1,000ppmといわれているため、すでに換気が必要とされているレベル。まずは窓を開けて換気を実施しました。参考までに下記に建築基準法の数値を紹介します。

<CO2濃度の目安>

350~450ppm   過剰な換気(外気:330~400ppm)
450~700ppm   理想的な換気レベル
700~1000ppm  換気が不十分(室内では1000ppm以下に抑えることとされている)
1000~1500ppm  悪い室内空気環境
1500~5000ppm  これ以上の環境で労働をしてはいけない
5000ppm以上   疲労集中力の欠如
※建築物衛生法、建築基準法労働安全衛生法

 

さて、窓を開けるとどうでしょう。みるみるうちに数値が300台まで減少。一同から「お〜!」との驚きの声が。5分も立たないうちに仕事に最適な環境に生まれ変わりました。こんなにCO2濃度は簡単にコントロールできるものなのだ、という学びを得ました。と盛り上がったところで、いざ出陣。2時間のMTGを開始しました。

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2時間のMTGの結果:
MTGなので、あくまで主観でしかないのですが、「快適」のひとこと。たしかに頭がクリアだし、回転が早く感じました。始まる前の900ppmのときは眠気もあり、明らかに高い生産性を生み出せる環境ではなかったかもしれません。

正直、これには驚きました。
気温とCO2を最適化するだけでこれだけ頭がクリアになるんです。これはだまされたと思って、やってみてほしいところ。

ということで、なぜ、こんなねたをあげたかというと、最近「働き方改革」のもと生産性向上の記事を多々拝見しているのですが、「う〜ん、、、」といういまいちな内容が散見されています。先週は日経ビジネスでも「便乗時短」として働き方改革の特集を組まれていましたが、正直、読んだ感想は、良い事例として上げられているものであっても、メールで数秒のロスを減らしましょうなど、「これをいま取り上げるのか、、、、」という内容が多く、残念な気持ちになりました。

小さな改善を否定しているわけではないのですが、もっと大胆に働き方を変えることにより生産性があがる方法も知るべきだと思っています。今回取り上げた「気温とCO2濃度」の件もそうです。これだって自分で選択できる働き方です。また、脳神経科学の知識を得れば、より学習の認知効率をあげることもすでに可能になっています。これも知識であり、科学的根拠にのっとって個人で実践しようとすればできます。知っていれば、選択が可能です。

(参考)

凸版印刷|凸版印刷、社員の能力開発拠点を新設


メールの行数を減らす、電話禁止などの小さな改善ではなく、大胆な改善活動にも目を向け、自分の働き方に取り入れてみると思いもよらない効果があるかもしれません。まずは自分がやらなそうな働き方にあえてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


1週間で気になった記事を改めて洗い出してみる。そして、考える(2017/07/29)

定番のこの企画。今週1週間で気になった記事をまとめて振り返ってみました。

1.

newspicks.com

 アクセンチュア・リサーチとフロンティアエコノミクスの潜在的なAIの経済インパクトに関する共同レポートの記事です。もっともインパクトがあるのが3業界。「情報通信」「製造」「金融」。低いのは「教育業界」。重要なのは、大なり小なりプラスの経済効果をAIによって得られるということです。こうしてみると、AIをより早く活用していくことが望まれるわけですが、NewsPicksのコメント欄ではAIの導入コストはここ2年で急速にローコスト化しているとのこと。。すでに現場ではプログラムを知らないひとがDeeplearningによる未来予測をしているというコメントも。つまり今後大事になるのは、AIをどこに使うのか。AIをどう効果的に使うのか、という観点になります。特にどう効果的に使うのか、というのはビジネスモデルの転換を意味しており、いち早くビジネスの方法までを変える企業が一挙独占ということも考えられそうです。

(個人的な学び)
→AIによる経済的インパクトは、あらゆる業界にもたらされる
→AI導入は不可避であり、どう活かすのか。ビジネスの設計が肝となる。



2.

style.nikkei.com


2025年には、SAPの75%がミレニアム世代になるとのこと。また、クライアントも同様にミレニアム世代が増えるので、ケータイやAIが当たり前の世代に合わせた環境づくりが当たり前になるとのこと。

紹介されているのは、評価制度の仕組み。半期もしくは1年の目標設定とフィードバックではなく、リアルタイムフィードバックの仕組みを導入しているとのこと。対話アプリに慣れていることもあり、常に上司とコミュニケーションをとる仕組みの方がミレニアム世代に働き方に最適化できるといいます。また、ビジョンに共感する世代でより上司との密接な関係構築が優秀な社員の離職を防ぐという効果もあります。新しい働き方に会社を適応させていくひとつの事例になるのではないでしょうか。

(個人的な学び)
デジタルネイティブが台頭するのであれば、その年代に合わせた働き方を
デジタルネイティブが働きやすい環境に上の世代は適応しなければならない
→リアルタイムのフィードバックが当たり前に。コミュニケーションの質向上は必須に
→若手に合わせるのか、既存社員に合わせるのか。いま、分岐点にある。


3.

dot.asahi.com

生産性をあげるには、最適な環境をつくることが重要で、その重要な要素のひとつとして、CO2濃度と気温が影響しているとのこと。その濃度が低い方がより集中しやすい環境であるとして、その環境は自宅、オフィス、カフェのうちどこかといえば、カフェらしい。だから、カフェは仕事に集中できるといいます。ほか、気温とCO2が低いという話であれば、緑に覆われた避暑地なども低いので、そういう意味では異なる環境で生産性があがるというのはあながち気分だけの問題でもないようです。

(個人的な学び)
→個人の生産性をあげるために、個人ができる施策は十分ある
→集中力をあげるには、気温とCO2が重要に。低いほど、効果がある。
→都内であれば、カフェが適任。だまされたと思って試してみるべし。

とうぜん、集中を妨げる騒音など、別の要因も挙げられますが、自ら最適な環境を見つけ、最適化させる努力はもっとしてもいいのではないでしょうか。


4.

www.soccer-king.jp

スペインのプロサッカーリーグ:リーガ・エスパニョーラで活躍する乾選手のインタビュー。昨シーズンはバルセロナ戦で2得点をあげるなど、シーズン後半に調子をあげ、チームに貢献してました。このインタビューで気になる点は、乾選手がなかなかスタメンで出場できなかったときのメンタリティと監督のコミュニケーション。乾選手はシーズン始まる前から「今年はスタメンがキツいだろうな」という意識をもち、外されたとしても「思ったより早かったな」という気持ちだったそう。的確にいまの自分の立ち位置を分析し、自分への期待値を上げすぎないことが功をそうしたカタチです。また、監督へのコメントにこんな一節があります。

「監督が言っていることも考えていることも理解できるし、誰に対しても同じように接する。だから尊敬できる。ウチのチームにはいい選手がいるので、もし自分が試合に出られなくても納得できるところもあるんです。だからふてくされることもなかったし、とにかく練習が楽しかったので、モチベーションを保つのは難しくなかった」

監督が言っていることが理解できる。また同じように接し、エコひいきをしない。だから、モチベーション高くでき、最終的にはスタメンに返り咲くことができたという話。これ、ビジネスでも同様のことがいえないでしょうか。

(個人的な学び)
→期待値コントロールが大事。いまの自分を的確に判断し、適切な期待値を設けること
→上司の理解。理解不足が不安とストレスを招く。相互理解があれば、腐ることはない。
→監督視点では、一貫性とコミュニケーション。言動を変えず、日々、メンバーコミュニケーションを大事にすること。結果、それが信頼関係を構築する土台になる。


5.

www.youtube.com

最後は、おまけ。新海誠監督の「君の名は。」のDVD/ブルーレイの販売がスタート。そのタイミングに合わせた「期間限定」の動画配信の紹介です。秀逸だなぁっと思ったのは、絵コンテというプロセス業務をコンテンツ化し、PRにかけていること。「君の名は。」は、美しい描写、伏線となる台詞、音楽など、監督がこだわり抜いた作品で、描写は聖地巡礼、台詞の伏線はネットで多くのスレッドやブログが誕生し、音楽はRADWIMPSが大ヒット。ある音楽番組で知ったのですが、セオリーではありえない編曲がされているそうですね。

こうした作品に引き込む仕掛けと、「もっと知りたい」というファンをより引き込むコンテンツ配信のストーリーはマーケッターが学ぶことが多いのではないでしょうか。なぜ、これほどの大ヒットになったのか、分析することが多くの学びにつながりそうな予感があります。

余談ですが、新海誠監督は母校の先輩なので、今度会える機会があったら、いろいろと作品づくりについて個別質問したいと思います。

ということで、今日はここまで。
ではでは。



ポストがひとを変える、という体験がひとを変える。

ポストがひとを変えるといいます。

よくも悪くも、これは真実だと思います。本日は、ちょっとした私の体験談の紹介です。

いま、私にはオウンドメディアの「編集長」という肩書きがあります。設立2年強のオウンドメディアなのですが、いまでは多くの方々にご覧いただけるようなメディアに育ってきました。しかし、その「編集長」という肩書きですが、実はオウンドメディアということもあったり、規模が大きくなかったりしたのでメディアの立ち上げ当初の1年は「編集長」という肩書きを使っていませんでした。あくまで「オウンドメディアの担当」という立場でメディアや読者と向き合っていました。

しかし、転機がやってきます。

パートナーや読者の方からの薦めもあり「編集長」という肩書きを名刺などで記載し、1年前から積極的に使うようになりました。正直、謙遜もあり、しっくりこないところもありましたが、周囲の薦めもあり「まずはやってみよう」という気持ちでスタートしました。

ところが私にとって、これが好影響を及ぼします。

メディアの取材が増えました。
イベントなどの登壇が増えました。
取材先のインタビュイーとつながる機会が増えました。

いちばん変わったことは、「会えるひとが変わる」ということでしょうか。紹介者にとっても、「あのメディアの編集長」「あのイベントコミュニティの責任者」というわかりやすいフレーズができることもあってか、「このひと、ぶっ飛んでるよ」とか「このひとはユニークだよ」と、紹介される方が増えていきました。体感値でいうと、会っている人の数は編集長と名乗る前と後では、3倍ぐらいに増えているのではないでしょうか。そうして会う人が増え、弱いつながりが広がっていくとこれまで触れてこなかったような情報が徐々に集まるようになってきました。

この一次情報がメディアの質をつくる私にとっての大切な財産になっています。

chibiblog.hatenablog.com


「編集長」というポストは本当にすごいな、と思います。会える人が増える。つながりが増える。情報が増える。メディアの立ち上げをしてまだ2年強ですが、本当に素敵な体験をさせてもらっているな、と思っています。

謙遜して固辞していた「編集長」という肩書きですが、ポジションが明確であるからこその機会がやってくることがようやくわかってきました。そして、相応のスキルがあるのか、経験値が足りないのではないか、と1年前は謙遜していましたが、言えるのはこれ。

ポストにふさわしいか、ではなく、
ポストにふさわしくなるよう、努力することでふさわしい存在になるのだ。

今後も、ポストにふさわしい存在であり、かつそのポストが憧れになるよう尽力していきます。



世界のサッカーから学ぶ、ビジネスにも通じる「育成法」とは

今日は、サッカーのスタイルの話から。先日、FOOT×BRAINという番組にFCバルセロナのスクールコーチの経験もあるサッカー指導者 白石尚久さんが登場していました。

テーマは、「世界の指導法の違い」について。

この話の中で気になったのは、指導において確固たる軸があるのか、否かという点。実はスペインにはスペインのサッカー観を、イタリアにはイタリアのサッカー観を教え込むメソッドがあるそう。

例えば、スペインはポゼッションサッカー。ボールを保持して試合を支配する戦術が基本のため、「トランジション→切り替え」が大事になる。だから、ボールを奪われたときにどう守備をするのか、攻撃時にボールを保持していない選手がどう動くのか。攻守の切り替えの練習に重きを置くのがスペインの特徴になる。

一方で、イタリアは「攻撃」「守備」を別々にトレーニング。トランジションの練習はしないそう。

文化に合わせた練習法が国ごとに確立しているのが海外の特徴。だから、特徴あるサッカーが生まれる。では、日本はどうかというと世界のいいところを組み込もうとする。いいところもあるけど軸がないので、日本人らしさが欠けてしまう一面もある。ここに課題があるそう。

大事なことは、文化に合わせた「育成法」であるべきということ。

こう言われるとビジネスでも同様のことがいえる。個人であれば方向性や自己分析なくして、何を強化しようか、どうプランを立てようかといっても、想像はできない。組織も同様。その「会社らしさ」となるコアコンピタンスを理解し、強み、弱みを整理し、際立たせた鍛錬が必要になる。自分らしさ、会社らしさの軸があることで取捨選択し、【学び方を選ぶ】ことができる。

自己啓発本のベストセラーを追いかけてもダメだし、トレンドに乗るのもダメ。

強みや弱み、自己理解なくして、指導法は選択できないし、個人にとっていい学び方を選び出すことはできない。何事もまずは文化と自己理解から始まる。

ネットメディアが溢れる中で、どう戦うのか

録画していた食の人気雑誌「dancyu」の新編集長の回を見ました。驚きなのは、雑誌が売れなくなる中で、ここ5年で「14%」も発行部数が伸びていること。なぜ、雑誌が売れない時代に、売れる雑誌をつくることができるのか。雑誌編集長 植野さんの仕事術から考えてみました。

www.mbs.jp
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番組を見て思うこと。それは、読者が知りたいことを理解している。そして、そのためのアクションをしているということ。当たり前に思えるけど、実はこれがなかなかできない。読者が知りたいことを情報発信しているので、結果、「食ならdancyu」と思ってもらえることにつながる。ブランドなのだ、読者との約束なのだ、そのためのスタンスなのだ、と感じた。ということで、そうなるための切り口を自分なりにまとめました。

1)情報収集術
中でも興味を引いたのが、「情報収集術」。dancyuを支え、料理人などプロも知りたいと思わせる情報はどこから取得されるのか。

ヒントは「一流に聞く」「活きた情報」。

いちばんは、食の集積地:築地市場に話を聞きにいく。足で情報は稼ぐというけど、結局は一流に聞くのが早い。植野さんいわく、一流が「ここ、すごい美味しいんですよ〜!!」と、熱量が伴っている情報は、只の情報ではないとのこと。

あとは、つながり。番組に登場したのは、アンジャッシュ渡部さん。仕事を通じて定期的に話をするそう。仕事を通じて仲良くなった方々と定期的に情報交換することでトレンドと読者視点をアップデートしていく。

2)早期の信頼構築:
取材を情報収集の場、と捉えることもできるけど、一方で「信頼構築」の場ともとれる。植野さんの取材では、めもしたのは営業時間だけ。相手の目を見て、話す。血の通った対話から、相手との信頼が生まれる。信頼が生まれるから、自然と雑誌に踊る言葉が対話のなかから見つかってくる。植野さんは、あえて現場でめもしないそう。対話を楽しむことも理由だけど、社に戻ってふと出てくる言葉がインパクトある言葉になることが多いそう。現場で踊った言葉と熱量がわかるから、キレのある編集ができる。

3)粘り強さ:
当然、取材拒否の店舗もある。しかし、いちど、取材を断られても、諦めない。このひとが出るメディア、この店が出るメディアというのが読者の期待でもある。簡単には引き下がらない。

4)表現に妥協しない
インスタなど、素人が写真を獲る時代。その差は本当のプロとアマの差をつけることに他ならない。だからこそ、雑誌の命ともいうべき、写真には妥協を許さない。料理の写真では、ひとの手を伸ばしたくなるもの、シズル感が大事。仮に自分の仕事でいえば、楽しそう、苦しそう、感情のエピソードに重みをつけることか。

5)仕事を楽しんでいる。
月にいちど、仕事まわりも含めてお店にひとを集めて料理を振る舞っている。いちばんは、食が好き。料理が好き。努力しても、好きには勝てない。

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メディアの編集長の話って実に面白い。改めて、編集者の番組を集めて、見まくる日をつくってみようかな。さてここからは上記を受けての自分の振り返り。

1)は足で稼ぐことは自分も特に意識しています。一流のビジネスパーソンには一流の話が集まる。この収集されるコミュニティにいるか、いないかが大きな差になります。編集者として、コミュニティに参加させていただく権利取得はまず第一歩。

2)早期の信頼構築については、対話を楽しむことは常に意識しています。また取材は相手のプロフィールから過去記事などを読み込み、下準備は当たり前にする。ベースがあるだけで、相手の信頼も違うし、引き出すポイントの仮説も出せる。何よりも楽しい会話には、相手を知っていることが大前提。

3)粘り強さ:
当然、メディア運営していると断りもある。ここの粘りはまだまだ。いつかあの人に取材で了承を得たい、という方はたくさんいるので、粘り強く企画をぶつけたい。

4)表現に妥協しない、というのもそうだけど、個人的にはもっとパートナー含めた「振り返り」の精度をあげたい。より良いものをつくりたい、というモチベーション管理が肝。

5)仕事、むちゃくちゃ楽しんでます。表現者としては、当たり前。

ということで、ネットメディアが溢れる中で勝ち続けるには、一流のコミュニティを形成し、顧客が求める情報を発信しつづけ、期待に応え続けるのみ。シンプルに人がしらなことを提供し、ひとに教えたくなる情報こそがいちばんなのだ。以前、情報を追いかけるのではなく、人を追いかけるのだ、と投稿したけど、その方法に対して自信がつきました。

chibiblog.hatenablog.com



ではでは。