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小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。2月限定版。

未来は、ひとと違うことをやっていた方が圧倒的優位の時代になる

仕事柄、経産省厚労省が出す資料に目を通すことが多くあります。
中でも最近目に留まったのが経産省から出ていた
「21世紀からの日本への問いかけ (ディスカッションペーパー)」です。

概要として、主に2点。
1.次官と若手でより長期に、21世紀から照らし出される今後の日本の経済社会のあり方 の仮説を検討したもの。
2.第4次産業革命などのグローバルトレンドの中で、日本の文化・価値観などが持ちうる強み について検討し、中長期的・構造的な課題克服の足がかりを得る。

今日はここから得られる示唆の中で、注目したいポイントを紹介します。

・2大インパクトは「労働代替効果」と「「差異化」による利益偏在」
・労働代替効果の主な要因は、ロボットやAI。極論、無人工場も誕生する
・労働代替効果の進展→大量の若年人口を抱える国こそ、雇用確保が困難に
・フラット化する世界。差異を生み出せる事業者に利益が集まる時代に
・労働代替と利益偏在による二極化の進展
・二極化による中間層の没落や格差の拡大
・日本は、AI・ロボット導入への抵抗が世界で最も少ない稀な国
・生産するモノの多様性を測る「経済複雑性指標」で、日本は世界第一位
・経済複雑性指標と一人当たりGDPには相関あり
・日本はもっとも様々なモノを 生み出せる産業基盤を有することが強み

などなど。
資料にはこの背景を受けて、高度な高齢者就労の促進と制度変革の話が展開されるわけですが、個人的に注目したいのは「格差拡大・2極化の進展」であり、「差異を生み出す者に利益が集まる」という点です。

これを素直に受けとると
ひとと同じことをやることの習熟度の差を競うのは過去のはなしであり、
いかにひとと違う経験を積むことが大事だといえます。

とくに日本では、学び直しに関する公的支援が希薄であり、
普段の仕事などで、いかに付加価値を生む力を養うのかというのは、
もっと意識すべきポイントだといえます。

以前、ライフネット生命の会長である出口さんからこんな言葉をいただきました。

競争力とは、ひととは違うことを考えること
ひとと違うことを工夫して、はじめてお金が集まる。

そして、競争力を育むのは、

1.考えること
2.勉強すること。オススメは、人、本、旅から学ぶ
3.できるだけ「バックグラウンドが違うひとに会う」こと

ひとと異なる体験を得るということは、企業内でいえば、
必ずしも本流であるとは限りません。亜流であることがほとんどでしょう。
当然、社内にない仕事を生み出すという意味では常に外れにいるといえます。

個人的に本流か亜流かといえば、亜流にいるので
こうした企業内における社会と組織の中の自分の立ち位置には、
気を使うこともあり、実は孤独を感じることも多々あります。

そんなとき、ひょんなことで出会った著名なTVディレクターの方に
こんなアドバイスをいただいたことがあります。

「誠実に仕事を向き合っていれば、誰かが見ていてくれる。
 いまが不遇でも慌ててちっちゃいモノに食いつくと
 大きなモノを逃がしてしまうことになるよ」


労働の代替による中間層、とくに工場・メーカーの没落は顕著。
そして、付加価値を生む人材への利益分配というのはすでに起き始めています。

改めて、差異を生み出すひとになることの意識を強く持つこと。
そして、それは日々の仕事からであり、その創意工夫がモノをいうわけです。

自分が好きな言葉:リクルート社の江副さんの言葉が染みます。


自ら機会をつくりだし、その機会をもって、自らを変えよ。



(参考)21世紀からの日本への問いかけ(経産省より)