小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。8月限定版。

わからないことについて、ふと考える

変化の激しい時代、ビジネスモデルもスキルもすぐに陳腐化してしまいます。であれば、既存のやり方に捕われず、常に新しい価値を生み出しつづけなければならないことは自明の理です。では、こうした新しい価値を生み出し続けるためにどんな観点が大事になるのか、とふと考えてみました。

■わからないを前提に物事を進められるのか:
創造的な仕事をしている方にお話を聞いていると、3つ共通項があることに気づきます。

ひとつ目は、「わからないことを前提に仕事を進めていること」。自分の知識には限界があることを認知し、世界は自身が考えているよりもずっと広いことを理解し、外の世界に好奇心を持ち続けています。

二つめは、「わからないことは、身近なひとに教えを請うこと」。わからないことをわからないままにしない。好奇心の赴くままに「これってどういうことか?」と自身の周りで知識を保有しているところに聞きにいく。そのための労力を厭いません。

三つ目は、「得た知識を自分ごとに置き換えている」ということ。知識を得るだけで満足せず、その知識を用いて何かできないかを考えています。

====

こうして特徴を挙げてみると、なんだか当たり前のように見えます。

しかし、組織の中にどっぷり浸っているほど、この観点を持つことが難しくなります。なぜ、そうなるのでしょうか。ポイントは、高度経済成長にあった日本の成功モデルは、自社のやり方の習熟度を早期に高めることに重きを置くものだったからです。年功序列制度など、社の先輩ができることを早く自分のものにすることが会社の中で価値を高め、出世する近道といえます。言葉を変えると、創造よりも習熟に価値があり、それ意外には目を向けないことが是とされているわけで、その慣習が残る組織では、上記に挙げたことが必ずしもよいアクションではないとされるかもしれません。

しかし、これからはゲームが変わります。

習熟度より新しいことを生み出すことに価値の軸が移る中で、習熟度が必ずしも価値を生み出さない時代になりました。習熟度の目安となる「就業年数」も指標にはなりえません。一方で、創造力に価値が移るのであれば、分からないことをどう捉まえるのか、というのが大きなキャリアの分岐点になりうるのではないでしょうか。

差を生むのは、スタートの分岐点。

わからないことを受け入れ、好奇心をもって学びつづけるのか。
わからないことを恥と捉え、わからないことを避けて通り続けるのか。


最後にとある経営者の方から、この視点を持ち続けるためのポイントを伺ったことがあるので、それは後日ブログに書いてみようと思います。

ではでは。