小さな編集長の雑感(限定版)

小さなメディアの編集長が、仕事や働き方の気づきを書き留めるブログ。限定版。

本当のチームワークを、サッカーから学んでみる。

日本はチームワークがすばらしい、と聞いていたけど、まったく違った——

2000年当初、Jリーグジュビロ磐田で黄金時代をつくった元ブラジル代表キャプテンのドゥンガ選手。当時、Jリーグには現役ブラジル代表が各チームに在籍するなど、外国人選手が日本国内のサッカーレベルを引き上げる大きな牽引役になったと言われています。その当時の中で、個人的に印象的だったエピソードがあります。それが、冒頭で伝えたドゥンガ選手のコメントです。※当時のエピソード記録がないため、文自体は異なる可能性があります。


入団当時、日本はチームワークのいいチームだと聞いていて楽しみにしていた。しかし、そこには、チームワークが存在しなかったというのです。なぜ、そのように思われたのか。

それは「個々が責任を果たしていない」ということでした。

日本のチームの守備は、相手に一人が抜かれても、抜かれた先の人がしっかりと相手からボールを獲るという組織的な守備をしていました。しかし、ここにGAPがありました。海外のサッカーでは、1対1になったら自分がボールを奪うことが義務づけられています。海外サッカーに詳しい方だとご存知だと思いますが、試合中で「1対1の勝率」というのが表示されます。日本のJリーグだとこのような数字はTV放送で見られることはないのですが、海外では当たり前のように表示されます。

自分の責任を果たしてこそ、組織が活かされる。
ジュビロ磐田のサッカー文化を変えたドゥンガ選手のイチエピソードです。

改めて、チームプレーを深掘りしてみると、チームプレーを7つの要素に分解している事例があります。オールド・ドミニオン大学のディキンソン教授とオハイオ大学のマッキンタイア教授の「チームプレーの7つの要素」です。

1.コミュニケーション
2.チームの方向性
3.リーダーシップ
4.モニタリング
5.フィードバック
6.支援
7.相互調整

1.チームワークを支えるのは、コミュニケーション。対話がないとそもそもチームワークは生まれません。相手にどこにパスをだしてもらいたいのか、どう動いてもらいたいのか。意志を伝えることがベースです。

2.チームワークを発揮するためにも、チームの方向性が必要。サッカーでいえば、「リーグの優勝/そのためのチーム戦術」。サッカーでいえば、鹿島がその代表でしょうか。優勝を義務づけられたチームは、チームの目標が明確です。「タイトルを獲る」この1点に集約されます。

3.チームワークには、リーダーシップが必要です。チームを統率するキャプテン。ディフェンスリーダーなど、各役割をリードする者です。リーダーシップはリーダーがあればいいというわけではなく、各々が責任を果たすために発揮すべきものです。

4.モニタリングは、相手の強み、弱み、業務の遂行を理解することです。サッカーでいえば、チームメンバーの役割理解。そして、例えば、○○がボールを持ったら、こう動く、という連携にも通じます。

5.フィードバックは、相手に個々の遂行などについて、伝えること。試合中であってもいいチームというのは、このフィードバックをして、随時修正する力があります。

6.支援は、相手の役割を自分が行うこと。最近のサッカーでは、複数の役割を担うことが必須と言われています。元サッカー日本代表イビチャ・オシム監督が「ポリバレント」という言葉を用いて、話題になりました。複数の役割を担える選手=ユーティリティ・プレイヤーという意味合いで使われています。

7.相互調整は、役割のオーバーラップです。チームワークを発揮する上では、必ず個々の役割ごとにオーバーラップする部分が生まれます。個々の役割が完全に分断された状態では、チームワークは発揮されません。サッカーでいえば、2人、3人目の動きでしょうか。一人目がポジションを移動し、そのポジションにスペースを空けることで、2人、3人目が動きやすく連動できる。こうした連携が生むためにも、相互に調整し合うことが必要になります。

こうして分解してみると、チームワークを発揮できている、できていない、というのがはっきりしてきます。

今日は、サッカーねたから「チームワーク」を考えてみました。いずれにしてもチームの力を発揮するには、「個々の責任」が果たされ、それを支える「コミュニケーション」が必要になるわけで、自分の組織、自分のチームはしっかりとチームワークを発揮できているのか、という指標にしてみると面白いかもしれません。



 

オープンイノベーションを語るひとが、オープンイノベーションできない理由

「オープンイノベーションで、新しいサービスを生み出そう」
「共創(きょうそう)の時代です」

仕事の関係上、よくオープンイノベーションを語る「新規事業開発の方」にお会いします。しかし「オープンイノベーション」という言葉を使う方ほど、実は越境による新しいサービス開発ができていない、というのがわたしの実感値です。いきなりイノベーションが生まれるわけでもないですし、長い目でみなければわかりませんが、新しい新規サービスを生み出す方たちと「オープンイノベーションだ!」と語るだけで終わる方たちで何が異なるのか、というのを書いてみます。

(いちばん感じること)
オープンイノベーションを語る方は、手段が目的化している
個人的にいちばん感じるのは、オープンイノベーションを語る事業開発の方ほど、手段が目的化してしまい、本来の目的にフォーカスできていないと感じています。

オープンイノベーションの文脈でよく語られるのは、「大企業×ベンチャー」による新しい新規事業開発がありますが、先日ベンチャーの方からこんな話を聞きました。

「大企業の方から、いっしょに事業をつくろうって話があるんです。だけど、困ることが多いんですよ」
「どんなことが困るのですか?」
「いちばん困るのが、わたしたちは技術もあります。お金もあります。リソースを自由に使ってOKです。って話です。ベンチャーにリソースを提供するだけで、何も考えない方が多いです。。。。」
「リソースだけ、丸投げしてプランはお願いって話ですね」
「大企業の方にお願いしたいのは、いっしょに事業をつくるということです。いっしょに考えて、考えて、考えて、そうやってぶつかりながら、カタチづくられるものだと思っています。だから、リソースだけ提供しますって話をもらっても、困るんです。サービスをつくるのはあなたの仕事でしょって」

ちょっと脚色していますが、自分がよく聞く話です。オープンイノベーションを語る方ほど、「どんな課題に取り組みたいのか」というそもそも情熱を傾けるものがなく、それ自体すらも他者にゆだねてしまう傾向があります。WHYがないから、結果、HOWだけを語ってしまうパターンです。

一方で取り組みたいことが明確で、WHYがはっきりしている方ほど、オープンイノベーションという言葉は出てきません。「なぜ、その課題に取り組むのか」を語るからです。ー「WHY(なぜ)」がはっきりしていて、境を超えた共創がそのWHYを旗印にカタチづくられているからです。これ自体、狙ってやっているわけではなく結果論としてオープンイノベーションになっています。

大企業で新規事業開発の部署にいます——という方に会うと、個人的に「WHY」に注目して話を聞いています。

しかし、これって逆にチャンスかなとも思ったり。相対的にベンチャーと協業できる素養のある大企業の新規事業開発の方が少ない、ということなので、WHYを猛烈に詰め切り、常々語る癖付けができれば、それだけでチャンスが広がるのではないか、と感じています。

オススメは、このWHYのショートプレゼンを毎回して、他者に採点してもらうこと。相手のどれだけ自分自身の熱意が伝わったのか、を定量化するだけで、何が欠けているのかが分かります。これ、結構やってみると自分の熱量の伝わり方について、自己認知と他者認知の違いがみえてオススメです。

ということで、3連休ですね。
いい天気なので、今日は外出して頭をリラックスさせたいと思います。
では、よい週末を〜!

働き方が変わると思ったひとつのニュースから2017年を考える

あけましておめでとうございます。

2016年、知人の誘いから「俺たち毎日ブログ書くぜ!」の企画に参加させていただき、50本以上の「働き方/キャリア」観点の記事を書いてきました。2017年もさっそくこの企画に載り、「平日毎日」を目標に記事を書いていこうと思っています。みなさま、よろしくお願いします。

さて、新年早々、個人的に興味深いニュースが目に飛び込んできました。

news.tv-asahi.co.jp


AI(人工知能)導入により医療保険を査定する部署の人員を3割カットするとのこと。目的は、作業の迅速化、給付漏れの防止。実際にAI(人工知能)の導入をオペレーションに活用する動きはあるのですが、具体的に人員計画を発表したのは稀です。しかし、今年はこうした動きが加速する可能性があります。

ここで考えなければならないのは、AI(人工知能)の導入が進むことで、
今後、我々の働き方はどう変わっていくのか、ということです。

人工知能の専門家や海外研究者の方にインタビューする機会が多くあり、その内容を踏まえると言葉は違えど、同様の話に集約されるように感じています。

人工知能によって仕事がなくなるのではなく、仕事の質が変わる
→質とは、人間的なクリエイティブな仕事 考える/創造するもの
→質を支えるものは、人間理解や感情理解。

上記の査定業務が代替されるというニュースで示したとおり、多くのデータからある結論を導きだす仕事は、もっともAI(人工知能)が得意とするもの。さらに画像や動画の認識精度があがれば、その領域はさらに広がっていくことになります。技術の進歩は今後も加速していくので、「覚えて、同様の作業を緻密に行う」オペレーションは次々と代替されることになります。

では、今後、仕事はどうなっていくのか。

端的にいうと、仕事そのものの「質」が変わる。そして、その「質」とは、人間的なクリエイティブな仕事、考える/創造するものになっていくことになります。学校教育を例にとるとわかりやすいのですが、現在はある答えにたどり着くプロセスを教えることに注力しています。受験に受かるための教育ですね。しかし、今後は子どもの創造力を引き出す力が先生には必要になります。「あなたの夢は何ですか?」など、問いを立てる力です。こうして先生という仕事の質が、教えるから「能力を引き出す」というものに変わります。こうした仕事の質が変わる場面が顕在化することになります。


では、その「質」を支えるものは何なのか。

ここで出てくる言葉で「人間理解」というものがあります。より人間の嗜好を理解し、アウトプットする。それを支えるのは「好奇心」で、新しいものへのワクワクという感情理解。このワクワクがない人には、創造的かつ考えることはできません。

つまり、好奇心があり、感情への深い思考ができること。

ということが言えます。ある研究者はこんなことを言っていました。

自分の感情を定期的に振り返るようにしているんですよね。喜びとか悲しいとか。それで、いま、足りないと思う感情があるとあえてその感情をもつようなことをしています。たとえば、最近キョウフという感情が足りないと思ったので、正月はホラー映画をずっと見ていました。

 
この話は極論ですが、クリエイティブや考える力がある方ほど、こうした感情や人間を理解する活動が多いように思います。そして、それをとにかく楽しんでいるんです。つまり、自分の感情を理解すること、他者の感情を理解すること。それを楽しめること。それを支えるのは、好奇心です。

働き方について書いていましたが、だいぶ脱線したので話を戻します。クリエイティブ・考えるという仕事の質が変わるという話で、もうひとつ大事な観点があります。それは、クリエイティブな仕事ができないひとはどうなっていくのか、という話です。これは極論をいえば、「身体を動かす仕事」に従事することになります。AI(人工知能)の進歩が進もうがロボット化が進もうが、物理的に人がしなければならない仕事は残ります。こうして、仕事は大きく二極化されていく、というのが専門家インタビューから導く出されるひとつのストーリーです。


さてまとめですが、人工知能時代の働き方は人間理解の差が仕事の質の差になるという話でした。であれば、今からできることは「自分磨き」であり、他者理解しかないわけで、より人間理解を深めるアクションをどうとるのか。そこをちょっと考えてみようと思います。

2017年、まとまりのない記事からスタートしてしまいました。。。。(汗
今年は思考を鍛える、そして楽しむという意味でも、ブログを書くことで自分磨きをします。本年もよろしくお願いします。




【最強の振り返り質問】で2016年のブログ企画を振り返ってみる

10月、12月で参加してきた「俺たち1カ月毎日ブログを書くぜ!」という企画。毎日、1000字をMinとして、10月は5名で、12月は6名で書き続けてきました。一回のイレギュラーはあったものの、31日21時時点で全員がクリアしています。今日は2016年最後の投稿ということで、我々のブログ企画に参加するひとが振り返りに使っている「最強の振り返りの質問」で最後を締めてみたいと思います。

では、振り返りスタート!!


1.時間の流れの順序を見直すことによって、思考過程を振り返る問い「今回の営みは、最初に何をして、次に何をして、最後にどんなことをしましたか?」
「最初」
始めたキッカケは、この企画の起案者からのお誘い。「chibiさん、○○○さんたちとこんな企画やっているんですが、chibiさんも書きませんか?」。

実は10年前は毎日ブログを書き続ける日々を送っていて、ブログを書く楽しさやフィードバックから学びを得るうれしさ、そんなことは何となく理解していました。しかし、10年前に更新が途絶え、それから書くことをずっとSTOPしていました。

そして、2016年。人の出会い、メディアの運営を通して、インプットの量が跳ね上がった1年でした。しかし、課題はあり。この跳ね上がったインプットに自分の処理速度が追いついていない感覚がありました。完全に「OS」をアップデートしなければいけないタイミングでした。そういう意味で強制的に考え、アウトプットし、さらにFBを得るサイクルを早め、学びを最大化する必要性を感じていました。その上でもこの企画は最適だな、と思い、誘いが来た瞬間に即決しました。「はい、いいですよ」。


「次に」
これまで、仕事で得た学びを記載した5年分のメモ帳を引っぱりだして、書きたいことの洗い出しを始めました。自分はメモ魔です。気になったことはすべてメモ帳に記載し、振り返りを行っています。あえて手書きで残すのは、そこに自分が感じた感情を乗せるためです。

そんな感情の乗ったメモ帳にある言葉を一つひとつ拾い直し、改めて自分が興味があるのは「これからの働き方」であること。そして息子と娘の成長を想い「子どもの教育」であることを再確認しました。別物のような2つのテーマですが、働くも家族も実は生活の中にあり、それは大きく影響し合っているという「ワークファミリーエンリッチメント」の考えがあり、まずはそこを分け隔てるのではなく、同等として発信していくことにしました。

「最後」
結果、毎日ブログを書き続け、12月31日までに、52記事を投稿しました。5年分のねたがあったとはいえ、1000文字という制約があると端にその気づきがあった、というだけでは記事になりません。「なぜ、それが気づきとなったのか」ーその問いを幹として枝葉のように次々と関心が広がります。そして、それを集約し、記事にまとめます。書き始めの当初は書きやすいことから書いていくので、終盤はねたはありつつ、それを記事にまとめるほど自分の下調べが足りないなど、インプット不足を露呈。「やっぱりまだまだインプットが足りないよねぇ、、、」と自己認知しながら、なんとか52記事を投稿しましたが、実はねたとして書きつつ下書きで残っている5本のコンテンツがあったため、「やりきったーーーー!!!」というより、残念な最後の締めとなってしまいました。


2.関心や意欲の高まりを聴く問い「今回、がんばったことはなんですか?」「今回、嬉しかったこと、好きになったことはなんですか?」「もう一度やってみたいことはありますか?」
頑張ったことは、意地でも更新を途絶えさせないこと。11月になり、実は一度更新が滞るとどうしてもまた毎日更新するという習慣に戻れない感覚がありました。12月に再度企画にお誘いいただき、絶対に更新を途絶えさせないという強い気持ちをもって、更新してきました。

そんな中で嬉しかったことは、記事のフィードバックを得られること。また、この企画では「ブログを毎日書く。更新ができなかったら連帯責任」という縛りがあったこともあり、皆をつなぐ「Facebookメッセンジャー」では、お互いを応援する声、フィードバックする声などが溢れ、他者のブログから新たな観点を得る「予想外の学び」がありました。これは短期間で上質なインプットを得るよい機会となりました。もう一度やるとしたら、「一人でやるのではなく、みんなでやる。」。そして、それを仕組み化することを続けたいですね。

3.創造性の高まりを聴く問い「今回の学習で、工夫したところはどこでしょう?」「今回の学習でよく考えたな、我ながらいいなと思うのはどんなところでしょう?」
元々、自分一人ではじめたことが三日坊主になりがち。理由は、時間が足りないこと(※大抵は、言い訳です)。そこで、工夫したことは無理に長文を書かないこと。そして、最小のインプットで目標を達成すること。具体的には、集中力を高めるプロセスを導入したこと。

chibiblog.hatenablog.com


これは想像以上に効果的で、夜にダレてしまうことを解消。朝方短時間で一気に書き込むことができました。

4.授業の初めとの違いへの問い「初めに予想したことは合っていましたか? 予想した方法は良かったですか?」「今回の学習で、分かった、できた、できるようになったことはありますか?」
「連帯責任」を伴うこと。また、毎日というリズムが刻めることによって、短時間で気づき、学び、振り返りを行い、血肉に変える速度は確実にアップした感覚があります。ここはよかったこと。

そして、できるようになったことは、他者の書き方を真似て、記事のレパートリーを増やせたこと。データ系コンテンツを読み込んで、Livedoorニュース風に「ざっくり言うと」とまとめる記事、そして普段の気づきを素直に記事化するものなど(例は下記リンク)。また短時間で記事作成するプロセスもできました。企画開始当初、1時間近くかかっていたものが、30分に短縮しています。

chibiblog.hatenablog.com

 

5.前回との違いへの問い「前の時間より、自分がよくなったなと思うことはありますか?」
・記事作成の時間が大幅に短縮できるようになったこと。
・インプットがアウトプット前提になったこと。
・明らかに情報に関する感度が高くなったこと。アンテナを張れるようになったこと。
・書くことが楽しくなったこと。実はいちばん最後の「書くこと」が一層楽しくなったことがよくなったことかも。

6.学習集団としての雰囲気の高まりを確認する問い「この人はがんばったな、よかったなと思う人を教えてください」「あなたは、どんなことをがんばりましたか」
全員がんばったというのが本音ですが、その中でもこの人は頑張ったなというのは、12月ブログを毎日書くぜ!を起案した二人、河原塚さんと森本さん。河原塚さんは、我々のコミュニティ化しているFacebookメッセージに逐一投稿。全員の記事に目を通して、しっかりとフィードバックしていたこと。これにより企画の熱が冷めなかったこと。また、森本さんは12月参加者の中で最も早い投稿を続けていて、リードしてくれたこと。これが全員深夜だと暗い雰囲気でしたが、あえて一人ぶっちぎりに早い投稿をしてくれたことで、引っ張られる感覚がありました。

自分が頑張ったことは、最低限の話。ブログを毎日書き続けたことでした。12月は忘年会シーズンで飲んだあとで深夜2、3時に投稿とか、本気でキツかった、、、、

7.友達の思考や表現などのよさへの問い「友達の考え方や表し方でなるほどなと感心したことはありますか?」「友達の考え方や方法で、今後真似したいなと思ったことはありましたか?」
自分を笑いに変えることができるのがいいな、と思っています。自分の記事は、しっかりと調べ、アウトプットする確実性の高い「2番バッターのような記事」と他者の評価でありました。確かに。

そういう意味では12月に参加したメンバーは思いの丈を記事に込めるタイプもいて、そこに自虐的笑いのエッセンスを盛り込み、読後に心地よいユーモアを感じていました。ここは自分にはないところ。自分はどうも型にハマりすぎていて、もっと思いきりがあってもいいのではないか、と考えるようになりました。実は3番の才能がありながら、2番に落ち着いている?とか。真似というよりも、記事の構成を正しく行うよりも「思いの丈をそのままぶつける」、あえて自分の型を壊すコトにチャレンジするべきかもと思いました。

8.考え方の合理性・簡潔性、総合的なものの見方を促す問い「分り易い考え、簡潔な考え、いつでも使えそうな考えはありましたか?」「いろいろな考えをまとめて、同じだなと思うところはありましたか?」
今回のブログ企画における分かりやすい考えは、「仕組みで意識を高め合える」こと。自分だけで毎日書き続けて52投稿はできなかったと思います。できた理由は、仕組みがあったこと。連帯責任、連日の応援し合えるメッセンジャーというコミュニティ、他者ブログからの優良な学びなど。何かPJTでチームの連帯を生むチームビルディングに通じるものを感じました。

9.内容の価値を聴く問い「今回学んだことで、一番大切だったのは何ですか?」「先生はみなさんと、今回はどんな学習をしたいと思っていたと思いますか?」「今回、休んだ友だちに教えてあげるとしたら、何をどんな風に教えてあげますか?」
「続ける」には、意志ではなく環境の作り方の方が大事だということ。そして、その環境でもっとも大事なことは「仲間」。何事も人ありきですね。そういう意味で、今回集まった仲間たちに感謝!!!

まとめ
ということで、大変ながら、非常によい取り組みである「俺たち毎日ブログ書くぜ!」企画。辞める理由がないので、2017年も続けていきたいと思います!

ということで、この企画に興味がある方は、Facebookページにてメッセージを受け取れると思います。参加希望がありましたら、メッセください。

https://www.facebook.com/%E4%BF%BA%E3%81%9F%E3%81%A1%EF%BC%91%E3%83%B6%E6%9C%88%E6%AF%8E%E6%97%A5%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E6%9B%B8%E3%81%8F%E3%81%9C-364313800566810/

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やったー!!!
なんとか、2016年内に振り返りを終えることができましたー!
12月、本当に大変でした。途切れなくてよかったー!(笑


では、来年もブログで会いましょう!
みなさま、よい年越しを〜!!!!

10月、12月の掲載記事から読者ニーズを考えてみる(振り返り)

「俺たち1カ月毎日ブログ書くぜ!」の最初のシーズン10月分、セカンドシーズン12月分に参加させていただき、今回の記事で52回目の更新になりました。我ながら、よくこれだけ続いたものです。おかげさまで、52回も更新していると、読者の方がどんなことに興味関心があるのか、どういう話を中心に記事を展開すると喜ばれるのか、少し見えてきたので、今日は「読者ニーズ」を考えてみたいと思います。

1. PVが跳ねたコンテンツを整理してみる
2. 整理したコンテンツから共通点を探してみる
3. 共通点から、考察してみる

流入経路が「俺たち1カ月毎日ブログ書くぜ!」のFacebookページと数名の知人にしか知らせていないため、流入経路は限られています。基本、アテンションをしっかりとした記事しか流入が増えないため、PV数=関心が高いこと といえると考え、まずは投稿時にPVがはねたコンテンツを並べてみます。

1位 「ひとを巻き込む」ことについて、アドバイスをもらった話

chibiblog.hatenablog.com



2位 複業(副業)/兼業は夫婦の関係に似ていると言ったワーママの話

chibiblog.hatenablog.com



3位 未来は、ひとと違うことをやっていた方が圧倒的優位の時代になる

chibiblog.hatenablog.com



4位 メディアを運営する上で、もっとも大事なことを考えてみる

chibiblog.hatenablog.com


5位 長時間労働が話題なので、労働時間のデータを調べてみる。

chibiblog.hatenablog.com


 TOP5を並べてみました。本当は評価基準を設けて、それぞれで考察すべきですが、今回はざくっとポイントを整理してみました。

→働き方のトレンドにマッチした記事(長時間労働/兼業/女性の働き方など)
→ニュースで話題になっている記事(キュレーションメディア問題など)
→HOW TO系の記事 (ひとの巻き込み方)

あとは定性情報。読者のひとたちの感想では、
→働き方トレンドをデータを交えて解説するコンテンツ

というのが参考になるとのこと。現状の読者ニーズを探ってみると、「働き方改革」の文脈として知識を得ておきたい、というニーズが多いようです。またHOW TOも人気です。働き方改革を含めて、いちばん変化が起きるのは、現場のマネジメント層です。その上で、今後に起こる変化やそれに対応すべきHOW TOとして「現場の巻き込み方」といったHOW TOに人気が集まりました。

総論、トレンドは抑えるべき。そして、それをデータで補う深掘りと独自の観点に人気が集まっています。ここは、もう少し強化できそうです。そして、HOW TOも今後増やしていこうと思います。

ざくっとまとめてみましたが、いつも朝方30分で書いているので、まとまりのない日記調になってしまいます。今後はもう少し記事らしい記事に仕上げるべく、精進したいと思います。

ちなみにわたしは1月以降の「俺たち1カ月毎日ブログ書くぜ!」1月も参加しようと思っているので、このブログをご覧いただいているみなさま、来年もよろしく御願いします。


 

面白いサイトをつくることで意識していること

面白いサイトをつくろう、というときに何が大事なのか。
面白いサイトには、読者にとって「面白いコンテンツ」をつくることが大切です。

しかし、メディアを運営していて「面白い」をつくるだけではダメだというのもわかっています。

今年、小さいながらもメディアの運営を1年続けてきました。オープン以来、SNSでたびたび話題になることから月次のPV/UU数は上下動するものの、総論ずっと右肩あがりにサイトは成長し、リピートしてくれるファンも増え、名刺交換の際にははじめての方からも「コンテンツ」の内容や感想をお話いただける機会が増えてきました。ほんとうにありがたい限りです。今日は、そんな経験から面白いサイトをつくるコツを書いてみたいと思います。ちなみにテーマは、「働き方」や「キャリア」に関するサイトを運営しています。

1)圧倒的に読者の支持を得られる記事を定期的に配信する
大手のメディアほど運営にコストと工数がかけられない中、サイトを知ってもらうために、まずは圧倒的支持を得られるコンテンツをつくらなければなりません。逆にここにコストをかける、という思い切りのよい投資をするのがひとつのコツです。

わたしのメディアの場合は、ドラフトを作成し、何十人という読者の意見を聞きながら、ドラフトをどんどん推敲する方法をとっています。このプロセスをたどることで、読者の支持が得られる内容になるだけでなく、その記事作成に参加した読者がSNSでシェアしてくださるので、結果、コストをかけた分だけ認知されるコンテンツを配信することができます。下手に数を打つ方法よりも、圧倒的に認知され、支持されるコンテンツを配信することが「面白い」と思われるサイトには必要です。

2)ここが大事。コンテンツを転がす意識をもつこと
コンテンツ配信を継続していると、話題になりやすいキーワードなど、傾向が見えてきます。しかし、話題となるキーワードに傾倒しすぎると途端にコンテンツがつまらなくなってきます。話題が似たり寄ったりになってしまうからです。これでは「読者に刺さる」コンテンツを生み出し続けることができません。ですので、ここでポイントとなるのは「振り幅」をもつ意識をもつことです。

1.いまの自分にどんぴしゃで刺さるコンテンツ
  L課題意識にぴったりはまって、自分ごと化できるコンテンツ。共感を生む

2.昔の自分にどんぴしゃに刺さるコンテンツ
  L若い頃は自分もそうだった(笑 と過去の自分に投影できるコンテンツ

3.自分に刺さらないけど、心に残るコンテンツ
  Lいまは課題意識が合致しない。近い将来課題意識が合致するコンテンツ

1.について、尽力するメディアは多くあります。2.は安心して読めるコンテンツで、スッと頭にはいるコンテンツです。しかし大事なものはここ。3.を意識することが大切だと思います。配信していて、1.2.に対して、3.は明らかにPVやUUは伸びません。しかし、キーワードだけは拾われるように工夫します。こうすると何が起こるかというと、ファーストタッチでは「冴えないコンテンツ」に見られるのですが、巡りめぐってたしかこんなことを言っていたコンテンツがあったな、と思い起こさせることにつながります。

いつも刺さりまくるサイトって、読者に迎合しすぎて気持ち悪い感覚を持っています。いつも全力投球で読者に刺さるだけでなく、こうして世間を転がっていくようなコンテンツも大切だと思って、サイト運営しています。このバランスがいわゆる「編集の醍醐味」です。

まだまだメディアを運営して2年立たない若輩の話ですが、なぜ、こうした考えをもつようになったか、というとほぼ日の糸井重里さんのコメントを拝見していたからです。

コンテンツの「伸びしろ」の話です。

www.1101.com


まだまだ圧倒的支持を得られているわけではありませんが、ここ2年で意識してきたこと、そしてその中で読者に「面白い」と思われるサイトになるコツをまとめました。

しかし、伸びしろをもつって忍耐が必要ですね。
自分がわからないんだけど、なんか転がり続けて面白くなるコンテンツ。
もっと鍛錬して、この域にたどり着きたいですね。

長時間労働が話題なので、労働時間のデータを調べてみる。

高橋まつりさんがなくなってから約1年。電通長時間労働が社会に広く知れ渡り、昨日、代表が引責辞任することになりました。本日の朝のTOPニュースとして扱われていて、「長時間労働の是正」は2017年に大きく動いていくのだと強く感じられるNEWSとなっています。亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。

2017年、働き方が変わろうとしています。これから働き方を一人ひとりが考えていかなければなりません。その筆頭が「長時間労働の是正」です。しかし、メディアで言われる労働時間にキャップを設けて長時間労働の規制を強化しよう、というだけでは解決しないというのは、以前に記事に書いたとおりです(※1)。わたしは長時間労働の規制が万能薬のように語られていることに違和感を持っています。そこで今回は日本の労働についてデータをいくつか紹介したいと思います。朝の30分で調べたことなので、今日はTOPIXまで。後日このデータを交えた見解をアップしようと思います。

(参考記事 ※1)

chibiblog.hatenablog.com


ということで、参考になる資料です。簡単に資料内容のポイントを抜粋します。

厚労省資料:最近の働き方の特徴
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000140704.pdf



TOPIXを抜粋】
→週当たり労働時間の長さは 1980 年代から変わっていない
  L時短政策を進めていたが実は30年以上、労働時間の短縮はされていない
→労働者と消費者の関係。長時間労働だから、24時間消費を臨むニーズが発生?
  L個人、企業の中だけでなく、「市場に失敗」がひずみを生んでいる
→日本は、実労働時間も長いが、「希望労働時間」も他国に比して長い
  L納得するまで仕事をしたいというのが多い。日本の強みともとれて、
   逆に労働時間規制はその意志をゆがめる可能性も考慮しなければならない。
   「非自発的労働時間」と「自発的労働時間」の識別は困難。

→日本は、根回しに必要な人数が多い ※平均4.34人
  L他国だと約2人弱。無駄な関係者がいることが日本の生産性を落としている。
→時間当たりの労働生産性は、アメリカ100とすると日本は60程度。
  Lフランス、ドイツは同様の状況だったが、劇的に改善。日本もできるはず。
→週当たり労働時間が50時間を超えると限界生産性が大幅低下するデータあり
→週当たり労働時間が50時間を超えるとメンタルヘルスが明らかに悪化する
  L社員の健康と生産性は相関あり。健康経営が推奨される理由はここにある。
メンタルヘルス求職者数と企業利益率は相関あり
  L例えば、鬱病による企業生産性の低下は顕著。マネジメント負担など。

こうしてTOPIXを抜粋するだけでもいろんな問題があることがわかります。そして、大きな枠では個人の生産性、企業の生産性を考える上で、市場のニーズも関係があること。にわとりと卵の関係ですが、長時間労働があるからこそ、24時間のサービスニーズが生まれるともいえて、長時間労働がなくなることが24時間サービスの減少につながるのかもしれません。ここでいいたいのは、長時間労働は社会の理解なしには是正できないということです。

また大きな問題として、日本は「希望労働時間も最長」というデータがあります。納得できるまで仕事がしたい、というこだわりの強い日本の気質が表れています。「非自発的労働時間」と「自発的労働時間」の識別は困難ですが、はたらきたいという方の意志を歪める規制では逆に生産性を落としかねず、配慮が必要です。

あとは失笑の対象は、日本の根回し人数ですね。「おれを通せ」というハンコを押すだけが仕事になっている方の存在が見えてきます。

あとは健康ですね。サステイナブルな組織には健康が不可欠です。心理的にも不健康な人と働くよりも、健康な人と働いた方が元気がもらえます。自分も元気に働けます。元気な者同士の刺激は組織に伝播し、生産性を押し上げるともいえます。健康はこれまで以上に意識されるものになるでしょう。

さて、今回は厚労省の資料からTOPIXを抜粋するに留まりました。長時間労働の背景には「労働時間の規制」だけでは解決できない背景がいくつもあります。

一人ひとりがそうした知識を持ち、議論し、よりよい方向性を見いだせたらいいな、と切に思いつつ、わたしもこの問題に取り組んでいきたいと思います。





場をなごませる「笑顔」の効能を考えてみる

笑顔が素敵なお客さまに会いました。

お話をしていて、常に相手に耳を傾け、相づちを打ったり。

「そうなんですよ〜」
「それって、どういうことなの?こういうことかな?」

好奇心の赴くままに問いを立てられて、話が自然とはずんでしまいます。補足すると相手は業界内では著名なビジネスパーソンで、お話の場はメディアのインタビューの場でした。でも、それがほんわかとした雰囲気を醸し出し、あたかもカフェで立場を関係なくフラットに会話するそれに近いようなインタビューになっていきました。

これって、不思議なことだなぁ、、、とインタビュイーの隣で話を聞きながら、その場がなぜ、そうなっているのかを考えていました。

そこで飛び出す、無邪気な「笑顔」。

アハハハ(笑

自然に我々もつられて、笑ってしまいます。笑ってしまうというか、心からそれって面白いね、と思えるんですよね。

あっ、そうか。
この笑顔が、この場をつくっているのかもしれない。ということで、笑顔の効能について、調べることにしました。調べた中で興味深い話が記載されていたのが、心理学者のジェリミー・ディーンは心理学関連ブログ「PsyBlog」で掲載されていた「10 Hidden Benefits of Smiling」という記事です。


ここでは、いくつか今回感じたことにつながる話があったので、ピックアップしてみます。

1.笑顔は視野を広げてくれる
ひとは緊張しているときに視野が狭くなるといいます。目の前に起こることに集中するからです。一方で、笑顔は柔軟性や注意力、全体に広がる洞察力を向上させるといいます。

2.笑顔は、人を寛容にさせる
笑顔は、人を無条件に寛容にさせる効果があるそうです。偽の笑顔、悲惨な笑顔、本当の笑顔かはとくに問題ありません。

3.笑顔は、信頼を勝ちとる
笑顔は、社交性や気前の良さといった評価を高めるそうです。実際に経済学者の研究では、笑顔であれば他の人を信頼する可能性がより高かったとあります。笑顔によって約10%の信頼度を高めることができたそうです。

 

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なるほど。
こうして調べてみると、あの場が「笑顔の効能」があったのかもしれないと思われます。会話の内容に入れ込む場づくり、信頼関係の構築、そして、何でも話してもいいという寛容な気持ちをつくっていたのかもしれません。納得。

でも、結果、笑えばいい、といっても、ひとは自然に笑顔をだすことができないように思います。自分の感情を振り返ると笑顔にはエネルギーが必要だと思いました。

心の豊かさ、心身の健康。

笑顔が、対話の質を高める。しかし、それを生み出す源は、心にゆとりがあることや、健康でエネルギーを発する身体が大事なのだ。そんな結論から、ますます日々の体調管理や心のゆとりをつくる「メリハリ」を考えたのでした。

メリハリって考えると、子どもがいると自然にそうなりますよね。
改めて、そうやって考えると子どもがいることによるビジネスの効能を考えてしまうのでした。話が拡張していってしまうので、今日はここまでにします(笑

(余談)
記事内でも紹介されていますが、笑顔は異性を惹きつける効果があるそうです。バーで男性が声をかけたキッカケは「目があった」「笑顔」だったという話です。しかし、注釈が。女性には魔法の効果があるそうですが、男性から女性への笑顔はそれほど効果がないようです。残念。。。。

1年の振り返りに効く「1つの質問」

「この1年で、いちばん大きな失敗は何ですか?」

以前、セミナーを共同開催させていただいたときに、とあるベンチャーの代表からいただいた言葉です。シリコンバレーで勉学に励んだバックグラウンドがあり、その際に「失敗」から学ぶカンファレンスがあったことがキッカケだったといいます。そして、日本に帰国したあと、「失敗に目を向けず、成功ばかりに目を向けること」への違和感を感じたといいます。

「この1年で、いちばん大きな失敗は何ですか?」

この問いには、1年でどれだけ自分の枠を広げるチャレンジをしたのか、という意図があります。例えば、30代を過ぎれば、それなりに仕事をこなせます。しかし、それは裏を返すと成長曲線が鈍っているといえます。

人間は、成功よりも「失敗」から学ぶといいます。理由は、人間は成功の探索をしないからです。失敗の探索により、より多くの学びを得る。また、これまでの固定観念を破壊することにもつながるからです。「失敗は、成功のもと」と言われますが、これは統計的にも正しいそうです。

2010年にアメリカのピーター・マドセン氏とヴィニット・デサイ氏が経営学術誌で発表した論文で、宇宙軌道衛星ロケットの打ち上げを研究材料として、打ち上げに成功したグループと、失敗したグループのその後の打ち上げ失敗確率の結果を分析したところ、成功したグループよりも一度失敗したグループの方が次回のパフォーマンスがあがったそうです。

松下幸之助さんも

「失敗は何かを気づかせるための、ベストなタイミングである」

といっています。成長には、失敗が必要不可欠というわけです。

しかし、失敗において個人的に大切にしなければならないことがあります。とくに企業に勤めている方にいえることですが、

失敗しても、自信を失わないようにする ということです。

企業内評価において、減点主義の会社も多くあります。また、チャレンジを応援するという企業体質でも、例えば社内起業においては、既存業務の人たちからはお手並み拝見に見られ、失敗したときの拠り所が自分のみ、ということになりかねません。せっかく社内起業に挑戦したのに、そこで自信をなくして、モチベーションがなくなり、既存業務にまでモチベーションが保てなくなったという事例をいくつか見ています。失敗して自信を失わないためにも「方向性が正しい」「失敗の気づきをフォローしてくれる」メンター的な存在はつくっておいた方がいいと個人的に思っています。

さて、今年も残り2日営業日になりました。
1年の仕事をしっかりと振り返りつつ、来年のプランを立てたいと思います。もちろんチャレンジなプランです(笑

「なぜ」「どうして」の使い方は難しい。コミュニケーションの話。

「なぜ、○○○○するの?」
「どうして、やらないの?」

子どもに対してよく使ってしまう言葉です。とくに悪いことや約束ごとができていないとこの言葉を使ってしまうことが多いのではないでしょうか。しかし、この「なぜ」「どうして?」という言葉を使って子どもに投げかけをしても実は心に届いていないことがあります。最近、コミュニケーションで意識していることだったので、今日はそのことについて、書いてみようと思います。

「なぜ、○○○するの?」
「どうして、やらないの?」

いずれも子どもにその理由を考えさせたい、という気持ちから使っていますが、それが逆効果を生みます。なぜ、逆効果だというと、その言葉自体が子どもにとって、単なる「詰め」になっているからです。

「なぜ、○○○するの」→すでに悪いことと断定した言い草になりがち。
「どうして、やらないの?」→この言葉も端に責めの問いになりがち。

以前、上司と部下の関係で詰めばかりしていう上司の言葉は、部下には届きにくいという話をしました。理屈は正しいけど、人はそれをうまく受け入れられないという話です。では、伝え方が上手な上司は観察していると何をしているのか。

それは、「伝えるための整え方」が上手いという話です。部下に聞き耳を立てさせるための事前準備がしっかりできています。例えば、まずは「褒め>詰め」「1対1で人前で叱ることはしない。自尊心に配慮」です。

 

chibiblog.hatenablog.com


では、今回の子どもの件ではどうなのか。とくに「褒め>詰め」というのが大事で、
「伝えるための整え方」では、まずは「承認すること」です。

例に出してみます。よく自分の息子は「プラレールで遊んだあとに、なかなか片付けができない」という悩みがありました。ここで、親が言ってしまうのは、

「なんで、プラレールのお片づけができないの?」
「どうして、プラレールのお片づけをしないの?」

すでに「お片づけしない悪い子」というニュアンスを感じ取れるコミュニケーションになってしまっています。

では、どうすればいいのか。例えば、「承認」を入れるとこうなります。

「いつもできているのに、今日はできていないね。どうして〜」

「いつもはできている」「今日は〜」と限定的にさせることで、普段は承認している。しかし、「今は」できていないとなります。全面否定しているわけではないので、聞く耳を持ってくれる場を整えることができます。

ちょっとしたコミュニケーションの違いが、相手のモチベーションの差異を決める、というのを子どもを通して、勉強しています。


息子が今度4歳になります。言葉の意味もよく理解し、自分の意志でやること、やらないことを決めることができます。しかし、その選択は必ずしも自身の成長や社会に出る上で正しい判断とは限りません。

親として、コミュニケーションでどう相手に気づきを与えるのか。どう学びにつなげてもらうのか。もっと考えていかなければならないな、と思います。